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関西空港連絡橋の完全復旧が来年のGWって遅すぎないか? 再確認した首都と関西の格差

関係省の必死さの度合いがまるで違う関西国際空港連絡橋の復旧工事

 関空連絡橋の場合、損傷を受けた橋桁の合計延長は188mで、首都高5号線火災事故よりはるかに長い。材料も、首都高は鉄筋コンクリート(一部鋼桁)なのに対して、関空連絡橋はオール鋼桁という違いはあるが、それにしても7~8か月という工期は、かなりのどかな印象はぬぐえない。

首都機能を維持しようと、あらゆる手段を駆使して行われた首都高復旧工事に比べると、関西国際空港連絡橋復旧工事のスピード感には疑問が残る

 首都の重要インフラに大きな支障が出た場合は、首都機能維持のため、政府が先頭に立って、なりふりかまわぬ復旧策が取られる。  関西は首都圏に次ぐ地位にあるわけだが、関係省庁も鉄道・道路会社も、必死さの度合いがまるで違う。首都に比べたらしょせんは地方と言ってしまえばそれまでだが。  被災からほぼ2週間で、空港機能が全面復旧したのは喜ばしいが、大阪府の松井知事はじめ関西の関係者のみなさんは、もうちょっとがんばってもよかったのではないかと感じる次第である。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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