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故障しないアルファロメオでも愛せるのか? モテないカーマニア放談

 日本人がイメージするイタリアの伊達男といえば、ご存じパンツェッタ・ジローラモ氏。担当Kにとってアルファロメオとは、そういうクルマでありました。しかしアルファ初のSUVは、言ってしまえば全然陽気じゃないジローラモ氏。あのジローラモ氏から陽気さを取り除き、ストイックな部分を前面に出した感じなのです(あくまでも担当Kのイメージ)。それって…… AUTOCLUBMJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

アルファロメオ初のSUVステルヴィオはありなのか?

 アルファロメオと言えば、熱い血がたぎるイタリアンブランド。かつては全身からオイルを吹き出してエンコするといった誤イメージで恐れられた。そんなアルファロメオ再構築の切り札が、初のSUVステルヴィオだ。約700万円もする高級車ゆえ、読者様とはまったく無縁と推測するが、かつてアルファを愛したSPA!モテないカーマニア軍団は、このクルマをどう見たか。 担当K:ワタクシにとって、アルファロメオといえば147。思い出のクルマです。 永福:オレがタダであげたポンコツね。 流し撮り職人:僕にとってアルファと言えば、155ですね。 永福:それも激安中古でしょ。オレも昔155に乗ってたけど、新車で買ったから。激安ド中古155と一緒にしないでくれる? K:アルファを新車で買う人なんかいるんですか! 永福:いなきゃ中古車が発生しないでしょ!! K:永福さんもクルマ選びで間違いを犯していたんですね……。 永福:それだけアルファに対する思いが深かったってことだよ。激安ド中古に乗って「アルファ最高!」とか言ってるだけなら気楽さ。
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アルファ曰く「ステルヴィオは究極のハンドリングSUV」。確かに、車名のステルヴィオ(有名なイタリア北部の峠の名前)が示す通り、従来のSUVよりもかなりスポーティです。その辺は後発SUVとして、差別化できてます

K:じゃあ永福さんは、ステルヴィオの新車、買います? 永福:買えないよ! こんな高いクルマ! 155の新車価格は、確か345万円だったもん。 K:155って、故障しました? 永福:バグで電動ファンが止まって、オーバーヒートが2回。でも、数時間の放置で自然治癒したけどね。 K:クルマも自然治癒することを教えてくれたのが、アルファでした。警告灯は放置しておけばそのうち消えるし、オイルは漏れっぱなしでいいって。僕はアルファに乗って、オトナの男になった気がします。 永福:もうそういう時代遅れの話はおしまいにしようぜ! アルファはもう昔のアルファじゃない。故障しないんだよ! だから自然治癒もしない!!
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ステルヴィオはミッションは8速ATのみ!!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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