恋愛・結婚

低年収で結婚できない中年男たち。運良く結婚できたとしても…

結婚を勝ち取ったはずが家庭は崩壊に進むことも

 生存競争に勝ち残り、収入が安定し、運良く結婚できたとしても安心ではない。夫婦問題カウンセラーの玉井洋子氏は、「相談に来る大半がロスジェネ世代です」と語り、悩みは二極化しているとも。 「まずは“開き直り型”です。頑張って働いても報われなかったことから、自分がダメなのは全部他人のせい……とひねくれてしまうパターンです。妻が文句を言えば、『会社が悪い』『親が悪い』『妻のお前が悪い』と反省はしません。家庭では『尻に敷かれている』風だから、タチが悪い。これはモラハラの一種です」 家庭 最初は良き旦那だったはずなので、後発的になってしまうパターンだそうだ。そして……。 「もうひとつが“モラハラ型”です。就職氷河期を生き抜いたゆえにプライドが高く、男尊女卑が染みついています。生活費を渡さない、飲み歩いて家を顧みない、妻に命令口調など。その発言もナチュラルに上から目線で、妻が傷ついていることに一切気がついてません」(玉井氏)  構図はブラック上司や、あきらめヒラ社員と同じ。孤独を味わうアラフォーになるか、結婚できても、妻を“ロスト”する可能性は高い。そこに幸せな家族モデルは、なさそうだ。 <ロスジェネ夫の言いがちなフレーズ> ●開き直り型 「俺を否定することは、親も否定していることになる」 「お前が俺のことを大事にしないから、浮気するんだ」 「俺と同じ稼ぎをしてから、文句を言えよ」 ●モラハラ型 「専業主婦は家事しかしなくて、ラクでいいよな~」 「時間はあり余っているだろ?」 「お前には絶対できないよ」 【作家・活動家 雨宮処凛氏】 ’75年生まれ。格差・貧困問題に取り組む。著書に『非正規・単身・アラフォー女性「失われた世代」の絶望と希望』(光文社新書) 【夫婦問題カウンセラー 玉井洋子氏】 弁護士事務所の秘書勤務時代、離婚問題に着目。著書に『34歳までとは言わせない! 35歳からのしあわせ婚-35の秘訣-』(梓書院) ― ロスジェネ中年の絶望 ―
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