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年収1000万円でも39%が家計は苦しい…なぜ?

 35~49歳の都市部在住サラリーマンで年収700万円台と1000万円台の人それぞれ250人(計500人)にアンケートを実施。すると、さまざまな違いが見えてきた。

家計

年収1000万円を超えても家計は苦しい!?


 アンケートでは「年収1000万円以上」の層の懐事情についてもリサーチ。憧れの高所得者層であるはずが、「家計が苦しいと感じる」と答えた割合が39%にも及んだ。

 さらに、「年収1000万円になって増えた支出」について聞くと、「食費」「交際費」「教育費」の順で増えた人が多いことが明らかに。この意味をファイナンシャルプランナーの伊藤亮太氏に聞いた。

「食費、交際費の増加は、生活水準が上がったことの典型例でしょう。年収1000万円と言えど、税金や社会保険料が差し引かれた手取り額は750万円ほど。『1000万円』という額面を見ると、生活水準を上げてしまいがちですが、実はまだ堅実なやりくりが不可欠なのがこの層なんです」

 さらに、子供一人あたりの教育費を見てみると、年収1000万円以上の層の平均額は月6.6万円。「年収700万円台」の平均である月3.1万円と比較すると、この部分の支出だけで倍以上の差があることが明らかになった。

「私立校受験や塾通い、習い事など、『高所得者層である』という意識が芽生えると子供に高い教育を与えようとしがち。その他の支出が明らかに家計を逼迫させているようなら分不相応な生活を送っている証拠なのですぐ見直すべき。あとは家賃やローンなどの固定費を増やさないことも重要ですね。これらを意識するだけでも、『年収1000万円でも家計が苦しい』という状態はなくなるはずです」

 もちろん、これらの注意点は年収700万円台の層にとっても気が抜けない部分。いずれ「年収800万円の壁」を超えるにあたって肝に銘じておきたいところだ。

Q.年収が1000万円になって増えた支出は?(複数回答可)

1位 食 費… 36.4%
2位 交際費… 33.2%
3位 教育費… 32.1%
4位 住宅費… 21.3%
5位 趣味などへの支出… 20.0%

【ファイナンシャルプランナー・伊藤亮太氏】
家計簿診断などのライフプランニング、資産運用、保険の見直しなどの相談を行う。All About「株式・FP」ガイドも務める

― 年収800万円の壁を超えろ! ―
取材・文/松嶋三郎 奥窪優木 大格宗一郎(本誌) 撮影/杉原洋平 井上 彬 モデル/圷 真樹 アンケート協力/エコンテ





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