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『3年A組』が『今日俺』超えのヒットに。大人にも響く菅田将暉の熱すぎる説教集

「恥もかかずに強くなれると思うな!」

 またある回では 「恥を繰り返して強くなるんだ! というか、恥もかかずに強くなれると思うな!」 と叫び、そしてまたある回では 「上辺だけで物事を見ないでよく考えるんだよ! 目の前で起こっていることを! 目で受け止めて、頭に叩き込んで、胸に刻むんだよ! お前らそれをしないから何回も何回も同じことを繰り返すんじゃねぇのか! 本質から目を背けたらダメなんだよ!」 と叫んでいる。  それは問題を抱えた生徒たちだけでなく、ともすれば失敗の理由を他人に責任転嫁して逃げようとしそうになる我々にも深く突き刺さる名言でもあるのだ。

「これが本当に正しいのかを問いただせ」

 さらに柊は第9話で今回の事件を起こした理由の一つについて生徒たちにこう語っている。 「決断をする前に踏みとどまって、これが本当に正しいのかを問いただす。そんな誰もが分かっているのに出来ていない、考えることの大切さを、みんなには伝えたかった」。  せわしなく流れる時間に振り回されている我々現代人は、一度立ち止まってこの柊の言葉をよく噛み締めてみるべきだろう。

最終回、柊はどんな言葉を残すのか?

 立てこもり事件を起こして以降、授業を開始するときは必ず「俺の授業を始める」というひとことがおきまりだった柊。その授業も残すところあと1回。  作中では銃弾に倒れた形になっているが、彼の最後の授業は必ず行われるハズだ。それが生徒たちに対してのものなのか、この事件に釘付けになっている全日本国民にむけてなのか、はたまた事件の真の黒幕と対峙してのものなのかは分からない。  だが、ここまで魂の叫び声を挙げてきた柊一颯の最後の言葉には必ず“何かがある”ハズだ。そしてそれが一体何なのかは皆さんも放送が始まるまでに……“Let’think!” <文/上杉純也>
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