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日本で手に入らないお酒を海外から個人輸入する際の注意点

実際にお酒を個人輸入してみてわかったこと

 早速、購入手続きを行いました。発送先で日本を選ぶと、「Standard delivery」しか選べません。送料は1本だと2400円程度、3本だと4500円程度です。高価なウイスキーを買うときは、タダになることもあります。決済はクレジットカードやPayPal、銀行振り込みが使えます。

送料は4524円でした。航空便なのに、想像より安くてほっとしました

 続けて住所を入力しますが、間違えると届きません。とは言え、きちんとした英語表記を書ける人も少ないでしょう。そんな時は、住所を英語表記に変換するウェブサービス「JuDress」を活用しましょう。

日本語の住所を英語に変換するサービスを利用して、正確に入力しましょう

 さて、4日後、Master of Maltからメールが来ました。発送の通知かと思ってみてみたら、ここ数日何度も連絡したのに返事がないのでオーダーをキャンセルしたとのことでした。JCBカードは無理だったようです。最後まで手続きできてしまったので、てっきりOKだとばかり思っていました。また、1度イギリスから電話がかかってきて、英語でまくし立てられたのですが、何も聞き取れずどうしようかと思っていたら切られてしまい、間違い電話だと思っていたのですが、この件だったようです。海外サイトで購入したら、しばらくは英語のメールと電話にアンテナを張っておいた方が良いでしょう。

手続き完了かと思いきや、クレカが対応しておらずキャンセルされてしまいました

 すぐに、同じ内容でオーダーしました。今度は決済できましたが、翌日またメールが来ました。到着時に、日本の通関手数料と関税がかかるが、イギリスではコントロールできないし、料金がどのくらいになるのかもわからないが、同意するかという内容でした。しかも、返事が来るまで発送しないとのこと。アンテナを張っておいて正解でした。「I understand. I accept.」と送信すると、5月2日に到着すると返事がありました。

4月25日に購入手続きをして、30日に到着しました

 4月30日、宅配便が来て代引きですというのですが、そんな注文をした記憶はありません。今流行のAmazon詐欺かと喜んで出てみると、このウイスキーが届いていたのです。輸入内国消費税等と立替納税手数料を合わせて1980円でした。つまり、お酒が1万5131円、送料が4524円、税金等が1980円で、全部合わせて2万1635円です。個人輸入というイメージからすると、安く済みました。4月26日にメールが来てから4日で着いたことになります。  段ボールが意外と小さかったのですが、開けてみると箱は折りたたまれて同梱され、瓶3本が梱包材にくるまれて入っていました。これで、国際間でも割れずに届くのかと感心してしまうほどシンプルでしたが、問題はありませんでした。

スペースを節約するために箱は折りたたまれて入っていました

 もし、変わったお酒にチャレンジしてみたいなら、海外のショッピングサイトを利用するのも手です。しかし、日本の大手サイトと同じように考えないようにしてください。もろに詐欺のサイトもありますし、日本への発送に対応していなかったり、返金処理が無理だったり、法律に引っかかる可能性まで考えられます。チャレンジする場合は、あくまで自己責任で購入してください。

イギリス版のアイラ3本。UK表記が格好いいです

 今日は、日本とイギリスのアイラウイスキーを並べ飲みしようと思います。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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