余市と宮城峡にも1本30万円の限定品が登場。スペシャルボトルの味わいやいかに!?
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第45回 ―
2019年5月、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所が設立50周年を迎えます。その記念として、2本の数量限定商品が発売されました。「シングルモルト宮城峡 リミテッドエディション2019」と「シングルモルト余市 リミテッドエディション2019」です。
それぞれ1960年代、70年代、80年代、90年代、2000年代といった5つのディケイド(10年)の原酒をヴァッティングしたシングルモルトウイスキーとなっています。年数表記にしてしまうと、一番若い原酒に合わせる必要があるので、今回はリミテッドエディションと銘打っています。1960年代、70年代の原酒は超絶レアものです。80年代といったって、ついこの前のような感じもしますが、すでに39年前ということです。
特に宮城峡は、宮城峡蒸留所で初めて蒸留したファーストドロップの原酒を使っています。これはもう宮城峡ファンであれば垂涎でしょう。
そのお値段、30万円(税別・希望小売価格)。しかし、たった各700本の限定です。両方とも即、買いました。筆者は、2011年の山崎50年を買わなかったことを今でも後悔しており、迷いませんでした。
で、さっそく開封してみました。
分厚いクッション段ボールから中身を取り出し、外箱を外すとブラックのケースが出てきます。片開きでぱたっと蓋を開くと、木の箱がお目見えします。それぞれの蒸留所がプリントされており、開くとブラックボディが鎮座しております。容量は700ml、度数はどちらも48%です。
中身が見えないので、あまり高級感がない(失礼!)ですが、実際にお金を払った身としてはずっしりとした手応えを感じます。とはいえ、フロスト加工されたブラックボディに、宮城峡と余市の文字が白で描かれているのはカッコいいです。
700本限定1本30万円のスペシャルボトルをすぐに飲んでいいのか……
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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