見知らぬ旅先でバーホッピングしたいときのSNS活用法
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第46回 ―
地方に出張に行くときの大きな楽しみが、バーホッピングです。東京でも毎日何軒もはしごしていますが、初の地方だと、すべてが一見さんです。初見のバーでは、求めている雰囲気とマッチしないこともあります。実際、看板だけ見て突っ込むと、マッチしないほうが多いかもしれません。それもいい経験だし、掘り出し物に出会える可能性もあるので楽しいのですが、せっかくの旅行であればミスマッチの可能性は抑えたいところです。
その土地の名前と「バー」で検索すれば、様々なグルメサイトのウェブページや特集、キュレーション記事などが見つかります。そのエリアに数軒というのであれば、選択肢はないので全部突っ込めばいいでしょう。しかし、「博多」や「札幌」のように数えきれないくらい店がある都市部だと悩んでしまいます。
筆者は、出張前には時間をかけて主なバーすべての情報に目を通します。しかし、グルメサイトの情報だけを頼りに突っ込むと、マッチする勝率は3~5割。どうにかならないかと思っていたのですが、ここ数年は普通に人に聞くことにしました。Facebookの友達は700人くらいですが、そのぐらいの人数でも、すべての県で出身地だったり一時期住んでいたという人はいるものです。
今回、博多に出張だったので、あえて自腹で1泊してバーホッピングしてみました。「美味しい食事処とバーを教えてださい」と投稿したところ、10数件も集まりました。福岡出身の方、意外と多いのですね。
まずは、食事で勧められたのが「長浜屋台 やまちゃん 天神店」。本来はラーメン屋とのことで、自分で探していたら絶対に見つからない店でした。しかし、ここで胡麻さばと地鶏たたきを食べるべし、と言われました。
さらに、タクシーの運転手に何を食べればいいのかと聞いたらイカを食えと言われていたので頼もうとしたら、店の人にタコを勧められたのでそれを注文しました。全部、超絶美味しかったです。ビールが進む進む。やはり、実際にそこで食べた人がイチオシするなら信用度が高まります。会計を頼むと、ラーメンは食べないのですか?と言われましたが、まだ先は長いので後ろ髪を引かれる思いで街に繰り出しました。
博多出身の友達から教えてもらったバー1軒目が、「にのじ 西中洲店」。落ち着いた雰囲気のおしゃれなBARでした。ウイスキーも揃っていそうでしたが、まずは「ジン以外のベースで強めのスタンダードカクテル」を注文しました。
出てきたのは「スレッジハンマー」でした。ウォッカとライムジュースをシェイクしたカクテルです。ベースをジンにすると「ギムレット」という超有名なカクテルなので、「ウォッカギムレット」と呼ばれることもあります。お酒が強い人は是非試してみてください。甘さはなく、さっぱりとしていて、しかもガツンと手応えがあります。
イギリスからウイスキーを入れており、日本で発売されている同銘柄とは味が違うとのこと。早速、スコッチのシングルモルトウイスキー「ラフロイグ」を並べ飲みさせていただいたところ、明らかに違いました。その理由はぜひお店で聞いてみてください。
グルメサイト頼りだとマッチ率は3~5割
屋台ラーメンで胡麻さばと地鶏のたたきを食す
バー1軒目は「にのじ 西中洲店」
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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