更新日:2023年03月21日 16:31
お金

儲かる「軍用地投資」が密かなブーム。沖縄の米軍基地は個人で買える

不動産投資と金融商品の良いとこ取りが最大のメリット

 不動産投資の特徴は、安定性と収益性だといわれています。リスク面から見るとミドルリスク・ミドルリターンにあたり、ほかの投資と比較しても手堅い投資といえます。  不動産投資の運営上のリスクの一つとして「空室リスク」がありますが、軍用地は空室になりにくい優良物件です。「日本の平和と独立を守る」という理念のもと、日本政府は米軍に継続的かつ安定的に施設を提供しなければなりません。つまり、急に「来月で賃貸借契約は終了、土地を返還します」といった事態は考えにくいのです。
普天間飛行場

普天間飛行場を臨む

 さらに、一般的な不動産投資では、何もせずに購入時よりも利回りが上がるといったことはまれですが、軍用地投資では家賃=軍用地料が年々上昇するので、利回りが年々上がります。不動産投資のなかでも空室などのリスクがなく、黙っていても利回りが上がるのが軍用地投資。長期で安定的に利益が得られる“究極のほったらかし投資”なのです。  また、一般的な不動産は売却する際に時間がかかるもの。ほかの投資と比べて「流動性が低い」といわれます。ところが、手堅い投資として近年注目を浴びている軍用地は、「嘉手納飛行場」のような人気物件が売りに出されるとわずか数分で買い手が見つかるほどです。流動性が高く、金融商品と同様に換金性に優れているといえるでしょう。  このように、軍用地投資最大のメリットは、不動産投資と金融商品の良いとこ取りができることです。

借り手=日本政府だから、超安心

 不動産投資には、「家賃滞納リスク」はつきものです。しかし、軍用地投資には、滞納リスクがありません。なぜなら、軍用地の借り手は日本政府だからです。  在日米軍の基地に使用されている土地=軍用地は、日米安全保障条約に基づいて、日本政府が地主と賃貸借契約を結んで借り上げ、地代として軍用地料を支払って米軍に提供しています。国(日本)と国(アメリカ)との約束が前提となっているので、その約束を破る=滞納することは、国際問題に発展する重大事項となります。  これほど、信用できる「優良顧客」はほかにいません。借り手=日本政府だから、超安心なのです。 <文/仲里桂一> 【仲里桂一】 1973年、沖縄県生まれ。防衛省沖縄防衛局職員を経て、2018年(株)L&Sコンサルティングを設立。近著は『専門家が優しく教える![軍用地投資の教科書]
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専門家が優しく教える! 軍用地投資の教科書

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