スポーツ

ボート平成のベストレース…20世紀最後のレースはボートレースの名勝負だった

ファンの期待に応える逆転劇

1周2M。5畑選手先マイは2鈴木選手のプレッシャーからか流れ、1長岡の鋭い逆転ターンが入った! 提供:日本レジャーチャンネル

 長岡がトップに立った瞬間、蒲郡のスタンドに悲鳴と歓声が交錯する。もしかしたらこの年の賞金王決定戦競走よりも熱かったかも……。やがて歓声の中に悲鳴がすべて飲み込まれていく、つまりは支持率の差。本命サイドのもう一方、鈴木唯由もまた畑のミスを見逃していなかった。内側を絞り切れないうちに後続の鈴木にも抜かれ、畑は一気に3着まで落ちてしまったのである。  誰とはなくまきおこる拍手、その中で長岡-鈴木-畑の1-2-5ができあがりそのままゴール。本場発売のみの3連単1-2-5は980円、2連単1-2は280円でどちらも1番人気の決着で20世紀最後の優勝戦は幕を閉じた。  畑の落ち度は1周2Mのターンがちょっとふくらんだだけ、しかしそのワンミスを狙っていたかのように長岡と鈴木は見逃さなかった。A級選手がA級選手である理由、腕もそうだが常に上位着を狙う姿勢、グレードに関係なく優勝戦というレースの重みをどれだけ知っているかという順番で20世紀最後の優勝戦を締めくくった感じのレースだった。  時代は令和となり、ボートレースの世界も平成の頃と比べると大きく変わった。令和では、どんな名勝負があるのだろうか。是非ともそんな名勝負に立ち会うべく、本場に足を運んでみてほしい。  平成ボートレース後編は後日公開予定。
シナリオライター、演出家。親子二代のボートレース江戸川好きが高じて、一時期ボートレース関係のライターなどもしていた。現在絶賛開店休業中のボートレースサイトの扱いを思案中
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