同情するならカネをくれ! 落水失格が招いた規定変更 ’94年全日本選手権・金子良昭<江戸川乞食のヤラれ日記S>
―[江戸川乞食のヤラれ日記S]―
<江戸川乞食のヤラれ日記S>=名勝負と呼べない名勝負?・5=
令和元年12月17日から22日の間、ボートレース界の頂点を決めるSGボートレースグランプリ(賞金王決定戦競走)が開催された。
このSGレースの出場するには一部選出を除外される条件はあるが、至ってシンプル。その年の1月1日から11月に行われるSGチャレンジカップ最終日までの間の獲得賞金額上位18人に入る、それだけなのだ。
いうまでもなく選手の主な収入源は日当や手当てなど細かいものもあるが、レースを走り、その成績によってもらえる賞金がメインであるが、その賞金は一般戦やG3では準優戦や優勝戦などの賞典レース以外では3着までしか支給されない。
しかし、G2以上のグレードレースでは例え6着でも賞金が支給され、SGともなれば6着であろうと一般戦1着の賞金と同じくらいの金額が賞金として支給される。
ゆえに強い選手は稼げ、さらに賞金の高いレースに出場でき、弱い選手は稼ぎにくい、まさに優勝劣敗の世界であり、すべての選手は勝ちにこだわるのだ。
そして、賞金はあくまでレースを完走し、着順がつかなければ1円たりとももらえない。たとえそれが1着賞金74万円の一般戦の優勝戦でも、1着賞金3600万円のSG優勝戦であろうともである。
しかし、ある日を境に、その規約が改正されたのだ。
超抜・モンキーターンと金子良昭の台頭
1
2
シナリオライター、演出家。親子二代のボートレース江戸川好きが高じて、一時期ボートレース関係のライターなどもしていた。現在絶賛開店休業中のボートレースサイトの扱いを思案中
記事一覧へ
記事一覧へ
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ