仕事

レストランのホールが一斉退職。パワハラシェフの横暴に耐えかねて…

店は閉店も、パワハラシェフは無傷

 そして遂に、店は閉店したそうだ。 「閉店に追い込んだパワハラシェフは早めに転職活動をしていたらしく、すぐに次の店で働くようになったから、無傷です。許せないですよね」  そんな中、今は家族ぐるみで経営する飲食店が増えているという。 「労働環境に懲りた飲食関係者が、夫婦で店をオープンしたり家族で営むケースも。小規模ですが、確実に売上を上げているといった話はよく聞いていました」  筆者の知人にも、夫婦でレストランを経営している人がいる。その店は、カウンター6席しかない小規模店だが、ひと月で500人を集客しているとか。 「働き方改革が唱えられている現代では、スタッフを雇わない経営が正解なのかもしれませんね。パワハラはアウトですが、やはり飲食は激務ですから。従業員だって不満が出るんです」  こんな酷い店は稀だろうが、ただでさえ人手不足が囁かれる飲食業界。劣悪な労働環境では、進んで働く人も減っていくのは当然だろう。そう考えると、個人で小さな店を経営するのが正解というのもうなずける話である。<取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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