仕事

レストランのホールが一斉退職。パワハラシェフの横暴に耐えかねて…

 部下がのびのびと働ける職場環境を作るのは会社の取り組み、そして上司次第と言ってよく、それはどの業界でも同じはず。パワハラが横行しているような職場では、立場が下の人間は、上の人間の言いなりになってしまうケースが大半だろう。
パワハラ

写真はイメージ(以下同)

 だが、中には部下たちが反旗を翻し、一斉に職場を辞めてしまうこともあるようだ。

シェフの暴言でホールが一斉に退職!

 出版社に勤める田中康雄さん(仮名・39歳)。そんな彼が以前勤めていた会社が経営していた、渋谷区にあるレストランで事件は起こったという。 「シェフの暴言がとにかく酷い環境だったんです。時にはお客に聞こえるような声で『冷めないうちにさっさと出せよ! ぼさっとするな』と言ったりとか。僕の知人がレストランに来てくれたこともあるのですが、彼らも口を揃えて『もう少しなんとかならないかなぁ』と話していましたね」 シェフ 料理業界ではシェフが権力者である場合が多いようで、この店もご多分に漏れず。毎月のように1人、2人のスタッフが入社していたが、毎月のように同じ数が辞めていくというループを辿っていたそう。これには、当時本部で働いていた田中さんも頭を抱えていたと話す。 「これでは店として機能しないから、求人媒体での募集だけでなく、紹介やスカウトなど、あらゆる方法で人材を集めていました。それでも毎月のように辞めていく。そしてとうとう、シェフが原因でホールスタッフ全員が退職したんですよ」  後に、辞めたホールスタッフから聞いたところ、ホール一斉退職が起こる前日も、罵声で従業員をなじる時間が続いたとか。さすがに暴力を振るうようなことはなかったようだが、「ノロマが!」「追加注文取って来いよ、給料泥棒が!」といった言葉もあったそうだ。  そしてとうとう、ホールスタッフが一斉に出社拒否をしたのだ。 「あるスタッフは会社に対し、労働管理局にパワハラを訴えると電話で激しく抗議をしてきました。我々は『今後改善する』と謝り続けましたが、怒りが収まらずといった感じでして……」  辞めたスタッフを宥めながらも、店としては新しいスタッフを集めなければ営業ができない。だが既に予約が入っている日程もあり、仕方なく会社が経営する別の店からの応援で切り抜けることにした。
レストラン

ホールスタッフがいなければ、店がまわるはずがない

「人材を無理やり招集したところで、その場しのぎです。1週間はなんとかなりましたが、2週目になると、ホールスタッフが皆無になってしまいました。店長の家族にも手伝ってもらいましたが、素人では無理なのは当たり前で。客の注文に間に合わず、信用もなくなってしまって。派遣にも頼りましたが、それも変わらない。店は混乱の連続でした」
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店は閉店も、パワハラシェフは無傷
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