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YouTuberのパワハラ被害はキャバクラでも多発。店だけでなく客からも…

黒服同士のパワハラも深刻

 だが、パワハラを受けるのはキャバ嬢だけではない。黒服同士でも起こりうるというのだ。 「私が以前働いていた店では、ヒマなときに黒服達が裏でちんちろりんをしていたんです。負けた人はその日の営業後、黒服達が別のキャバクラに行くときの飲み代を奢らなければいけないらしく、負けるのはいつも新人ボーイでした。新人君のお金がなくなると他の黒服が『貸しといてやるよ』と言い、無理矢理飲みに連れて行かれていたのは気の毒でしたね……」  従業員同士のパワハラは、筆者も現役時代に何度か目にしたことがある。だが、キャバ嬢が最も許せないと口を揃えるのは客からのパワハラだという。 キャバ嬢 「店やキャバ嬢の不手際でお客さんが怒るのはまだ我慢できるんですが、中には明らかにイチャモンを付けたがる客っていますよね。特に新人のキャストってその対象にされやすく、私もこの仕事を初めた専門学生の頃、膝の上にハンカチを置いていただけで『誰もお前のパンツなんか見ねーよ、ブス!』と怒鳴られたことがあります。  他には、次の日学校があるからアフターを断ったら『アフターしないんだったら、この仕事向いてないんじゃないの? さっさとやめたほうがいいよ』と他の女の子のいる前でネチネチ言われたことも。中でも酷かったのは店の店長と仲の良い客が来たときにシツコク触ろうとしてきて。店長も注意する様子もなく、その客も『俺、店長と仲いいんだけれどそんな態度取るならクビにしてもらうよ~?』とセクハラ&パワハラ発言! 店がキャストを守らない店は働くべきではありませんね……」  筆者はガングロ時代、キャバクラのスカウトマンに「日サロとそのメイク辞めないと店紹介しないぞ!」とよく怒られていましたが、コレってパワハラですよね?(笑)。  ちなみに今は、キャバクラのパワハラやセクハラ問題をサポートしてくれる労働組合があるようです。パワハラに悩んでいる人は今回の報道のように、思い切って公表することが解決策になるのだと思います。<取材・文/カワノアユミ> ― シリーズ・キャバ嬢に訊け ―
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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