更新日:2023年03月28日 10:36
エンタメ

YouTuberのパワハラ被害はキャバクラでも多発。店だけでなく客からも…

―[キャバ嬢に訊け]―
 DJ集団「レペゼン地球」の事務所に所属している女性タレントが「レペゼン地球」のDJ社長からパワハラ被害にあっていたことを告白した。被害に遭った女性は「10回以上ホテルに誘われて、断ったらクビにすると言われた」と明かし、パワハラの内容が書かれたLINE画面を公開した。  パワハラという言葉が世間に知られるようになって数年、最近はすっかり厳格化されているがまだ完全にはなくならないのが現状だ。中でも水商売の世界は、一昔前のようなパワハラが未だに横行されている店もあるのだ。そこでキャバクラ嬢が実際に受けたパワハラについて聞いてみた。

黒服のパワハラに悩むキャバ嬢

黒服

写真はイメージです(以下同じ)

「最近はあまり聞きませんが、昔からあるキャバクラでは未だに黒服のパワハラが酷い店がたまにありますよ。私が数ヶ月前まで働いていた店は、店がヒマな日は店長が営業後に『お前ら、なんで客呼ばねーんだよ、使えねーな!』と怒鳴り散らし、ちゃぶ台返しならぬテーブル返しをしていました。長く働いている子は『ああ、またか……』くらいにしか思わないのですが、その日入ってきた新人には泣いちゃう子もいましたね。  テーブルの上に置いてあるハウスボトルは割れてガラスが散乱するし、もうめちゃくちゃで。まぁ、その店はオーナーがキャストに甘すぎるということもあったので、誰かが怒らないと示しがつかないというのもあったんですが。そんな店長だから新人はすぐ辞めちゃうし、結局古株だけが残って客を呼んでも女の子が回らなくなる。まぁ、今時そんな店もありえないので案の定潰れてしまいましたけれど」  筆者も以前、某大衆キャバクラで働いていたとき、店のイベント日に客を呼べなくてその日のうちにクビにされているキャバ嬢を見たことがある。行き過ぎた指導とパワハラの境界線とは一体どこなのだろうか。だが、中にはキャバ嬢と交際してパワハラをする黒服もいるのだとか。 「色恋管理といって黒服がキャバ嬢と付き合って売上や出勤などの管理をするんですが、中には嬢が自分の思い通りに動かないとキレる黒服もいます。営業中にも関わらずキャバ嬢を裏に呼び出して大声で怒鳴ったり、ひどい時は灰皿やグラスを投げつけることも……。傍から見るとタダの痴話喧嘩にしか見えないし、客から『○○ちゃんと店長ってできてるの?』と聞かれると対応に困るので勘弁してくれ……と思いますね」
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客からのパワハラはどんなもの?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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