クレカなしで買い物できる「Amazon×キャリア決済」がスゴい
スマホ決済、電子マネー、交通系ICカード。最近では様々な種類のキャッシュレス決済が浸透するようになった。
我々日本人は、毎月携帯料金を払っている。が、これは世界の視点から見れば「少数派」である。海外ではこれから利用する分の度数を購入するプリペイド式が主流だ。このプリペイド式には「SIMカードの交換が容易」という長所がある。料金は個々の通信頻度に応じた前払いだから、SIMカードを入手するのに個人情報を登録する必要もない。
が、2016年あたりからプリペイド式の致命的欠点が露呈するようになった。テロリストがそれを利用していたとしても、足がつかないという点だ。国によっては露店でSIMカードが売られていて、誰が何枚それを買おうと問題にされない。
一方、日本では2000年代中頃から特殊詐欺(当時はオレオレ詐欺と呼称されていた)に悪用されるプリペイド式携帯電話が問題視されるようになった。電話番号とその所有者の個人情報が紐付けされているわけではないから、犯人の追跡ができなくなってしまう。そのような背景もあり、日本におけるプリペイド式携帯電話の利用は規制の縛りを被ることになる。また、それに合わせて国内の各通信会社はプリペイド式よりも月額プランの構築に力を入れるようになった。
日本では月額の携帯電話使用料が当然のものになっていく中で、次第に「電話代と合算する」という発想が具体的なシステムとして確立していく。その代表格が、冒頭のキャリア決済である。
NTTドコモの『ドコモ払い』、ソフトバンクの『ソフトバンクまとめて支払い』、auの『auかんたん決済』があるが、これらをオンラインショッピングに活用することもできる。たとえばAmazonで買い物をする際も、このキャリア決済を選択することが可能だ。
さて、静岡県静岡市在住の筆者はよくAmazonを利用する。こう言っては問題があるかもしれないが、静岡市は田舎だ。本屋も家電量販店も、東京に比べたら品揃えに劣る。それこそ筆者が20代前半の頃は、本1冊買うのに静岡から高速ツアーバスに乗って東京まで行き、東京駅近くの八重洲ブックセンターへ足を運んだ。当時は都市間を走るツアーバスがあったのだ。
極めて安い料金で運行されていたが、2012年に発生した関越自動車道バス事故をきっかけに都市間ツアーバス自体が廃止された。今考えると、あんな安いバスに乗って東京の本屋に行くのは酔狂以外の何物でもない。
Amazonが現れたことで、わざわざこちらが遠出しなくても済むようになったことは認めざるを得ない。
そして日本国内でAmazonを利用する場合、キャリア決済を選ぶことができる。これは言い換えれば、クレジットカードが必要ないということだ。
その中でもQRコードを使ったシステムは、大きな話題を呼んだ。大盤振る舞いのキャンペーンもそうだが、PayPayや7Payでの不正利用の件もニュース番組等で報道されるに至った。QRコード決済は日本で普及するか否か、という議論が今でもある。が、ここは日本特有の「キャリア決済」について考えていきたい。というのも、このキャリア決済は今後の日本の「キャッシュレス化」を展望する上で欠かせない存在になっているからだ。
世界ではプリペイド式が主流
Amazonとキャリア決済の組み合わせ
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