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被災地で覚せい剤と違法賭博が流行

 被災地では、義捐金や保険金でにわかに大金を手にした被災者もいるなか、裏の業界でもバブルが起きている。顕著なのは「薬と博打」だ。東北最大の歓楽街である仙台・国分町のクラブのホステス・Sちゃん(27歳)は最近、後輩の現役高校生からこんな相談を受けたという。

「友達が覚せい剤にハマってて困ってるって言うんですよ。元々、海沿いで気性の荒い学校でシンナーが蔓延してたような学校だったんですけど、ついに高校生までシャブかよって……」

覚せい剤「ついに」というのは、Sちゃんが勤める店でも覚せい剤を使っている同僚がおり、震災後に方々から同様の話を聞いてきたからだ。関東在住の現役プッシャー・Tが言う。

「被災地は大繁盛だよ。東北は以前からシャブがかなり売れる場所で、例えば国分町近くなら交差点名だけ指定して車ですれ違いながらカネとシャブを引き渡してましたからね。家が壊れたり、人がたくさん死んだあと、残った人間はまずアル中になり、そこにシャブが流れるっていうのは神戸の前例があるんだけど、高校生までっていうのはオレもびっくり」

 一方で、ある仮設住宅では、土日にやたらとラジオを片手に携帯電話で通話している高齢男性が多い。現地に入っていたボランティアスタッフのFさんが言う。

「東京の中央競馬専門でやってるノミ屋と連絡を取ってるんですよ。聞いたら、昨年の夏、短波ラジオと電話番号を置いていったノミ屋がいたらしくて、何人かがそれで馬券買ってるんだそう。大体負けてるみたいですけど、注意したら逆切れされました。仮設住宅などで同様の話をほかのボランティアからも聞いてるので、流行ってるみたい」
 
 再建の願いのこもる義捐金がこんな形で搾取される。ごく一部の話と信じたいが……。2月28日発売の週刊SPA!「復興バブルいびつなカネの流れ方」では、多額の復興予算などが投入された被災地経済の「嘘」と「実」を取材している。 <取材・文/鈴木大介 イラスト/ホセ・フランキー>

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