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ラグビーW杯の楽しみ方を『スクール☆ウォーズ』のモデル・大八木淳史が解説

ラグビー 4年前、日本中を熱狂させた「世紀の番狂わせ」の再現とはならなかった。  9月6日、「リポビタンDチャレンジカップ2019」が埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、世界ランキング10位の日本は、同5位で’15年のラグビーW杯で歴史的勝利を収めた南アフリカに41-7の大差で完敗した。20日に開幕するW杯に向けた最後のテストマッチ、日本は前半4分にチームのエース、WTB(ウィングスリークォーターバック)の福岡堅樹(27・パナソニック)が右脚を痛めるアクシデントが発生。南アに3トライを許し22点ビハインドで迎えた後半、WTBの松島幸太朗(26・サントリー)が40m独走のトライを返すも力及ばなかった。 「得点のチャンスはつくったが、自分たちのミスで逆にやられた……」  試合後、代表チームを率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチはこう振り返ったが、本番直前で不安が噴出した格好だ。果たして、我らが“ジョセフJAPAN”は、2週間後に控えたW杯の晴れ舞台で本領を発揮できるのか?  今回、’87年と’91年の2度のW杯に出場し、日本代表30キャップを誇る大八木淳史氏を直撃。伝説のメガヒットドラマ『スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~』(TBS系列で’84~’85年に放送)のモデルとされる京都・伏見工を卒業後、’18年に急逝した故・平尾誠二さんと共に同志社大学で大学選手権3連覇、神戸製鋼でも’88~’94年度に日本選手権7連覇を果たすなど、長年日本ラグビー界を牽引してきた「レジェンド」に、「にわかファン」でも堪能できるW杯の楽しみ方を聞いた。
ラグビー

大八木淳史氏

 * * * ――いよいよW杯が始まるが、今の「盛り上がり」についてどう感じているか。 大八木:日本のラグビーは、Jリーグのように地域に密着して発展してきたわけではないので、地元の「代表」という共感が得にくいというのはある。大学ラグビーは伝統を重んじた一部のエリート校が集う花形競技ですし、社会人ラグビーは社内の福利厚生や社員の士気向上のために行う企業スポーツだったので、一般の人からすれば親近感が湧きにくく、せっかくの自国開催のW杯なのに、どうしても盛り上がりに欠けてしまうのです……。  ’70年代後半に大学ラグビーが人気となり、’80年代半ばにはドラマ『スクール☆ウォーズ』がヒットして一大ブームが訪れたが、それ以降は、’95年の第3回大会で日本がオールブラックス(ニュージーランド)に145対17で完敗したのを機に人気は急降下……。  長い低迷期をようやく抜け出したのは、当時、世界ランキング3位だった南アにジャイアントキリング(番狂わせ)で勝利し“五郎丸ポーズ”が話題となった4年前のW杯です。つまり、日本のラグビーは20年ほど時間が止まっていたようなもので、“空白”の時代もラグビーを見続けていたのは一部のコアなファンくらい。  だから、「にわかファン」でもいいので、今回のW杯をきっかけにラグビーに興味を持ってくれる人が一人でも増えればいいと思っていますよ。
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味方チームの選手を「いかに余らすか」
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表紙の人/宇垣美里

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