「金持ちになる方法」と「自己啓発」との大きな違い
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第128回
世の中には自己啓発が溢れている。書店に行けば自己啓発本がずらりと並んでいるし、ネットで探せば自己啓発について語る動画がいくらでもヒットする。
しかし、「そもそも自己啓発とは何か?」という話はあまり語られていない。そこで、「人生を変えるマインドレコーディング」という自己啓発本を出した筆者が、「そもそも自己啓発とは何か?」について話そうと思う。
「そもそも論」を展開する時は、言葉の意味に立ち返るのがよくあるやり方だ。それにならうと、「自己啓発」は「自己」と「啓発」からなる四文字熟語だ。そして「自己」には「自分」という意味が、「啓発」には「気づかせる」という意味がある。
つまり、「自己啓発」は「自分に気づかせる」ためにあるということだ。そして、それを求める人は「自分のことを知りたいと思っている人」ということになる。
自分の好きなことは何か。自分のやりたいことは何か。自分に向いてる仕事は何か。自分はどんな人間関係を望んでいるのか。自分はどんなライフスタイルを望んでいるのか。誰もが一度は考えたことがあるだろう、「自分」が絡む疑問に答えるためにあるのが自己啓発なのだ。
「好きなことをやろう」「やりたいことをやろう」というフレーズがある。このフレーズには、「その通りだと思っても実行できない」という落とし穴がある。なぜなら「好きなことをやろう」と思っても、「自分の好きなことってなんだろう?」と考え込んでしまうからだ。
また、「これが自分の好きなことだ」と思って始めても、途中で「本当にこれが自分の好きなことなのか?」と疑ってしまうのもよくあるパターンだ。そんな時こそ、「自分のことを知りたい」と欲求を叶える自己啓発の出番だ。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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