恋愛・結婚

「平成生まれは結婚へのニーズが高い」と婚活のプロが感じる理由

 皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。  今回は「結婚」に対する価値観の変遷を踏まえて、婚活をよりプラスの方向に動かすための知識をお伝えします。  私は月に3度ほど「プロフィール交換会」という結婚相談所の仲人が集まり、自社の会員さんを手作業で紹介し合うイベントに参加しています。多いときには40社程度の結婚相談所が集まり、仲人同士の信頼関係を作りながら、自社の会員さんの素晴らしい点、気がかりな点、こだわっている点などを伝え、引き合わせたい人を探します。

山本早織

 私はこの会が大好きで、データだけではわからない人間性がわかったり、オープンにしていない情報がわかり、プロフィールだけでは引き合うことのない男女のお見合いが決まる楽しさがあります。

大きく変化を続ける「結婚」

 私が結婚相談所事業を始めた3年前は30代、40代女性がかなり多かったのに対し、最近は20代女性も増え、それに伴い30代前半男性も増えてきました。  異性に対する思い自体は今も昔も何ひとつ変わらず、『源氏物語』を読んでも、現代と変わらない男女の心の動きが見て取れます。しかし、社会背景とともに、結婚への価値観は大きく変化をし、最近では30代以上の人とはまた異なる価値観を平成生まれの人たちは持っているように感じます。  明治になり、きちんと法整備された結婚という制度。しかし、当時は女性に何ひとつ権限はなく、かなり男女不平等な状態だったようです。女性は家庭を守る、子供を守るという使命に生き、現在の私たちと感覚では女性にとって「縛られた不自由なもの」という印象を持ってしまいます。
白無垢

※写真はイメージです(以下、同)

 当然ですが、離婚の意思を女性が出すこともできず、結婚の意思も女性には権限はありませんでした。逆にその時代の男性は経済力も含む「力」という面で家庭を支えなければならず、とても孤独だったのではないかと想像します。  その時代の母親から育てられた大正~昭和生まれの世代にとっては結婚は義務であり、お見合い結婚が主流。また、子供を産むのは当たり前であり、男の子を産めないと肩身の狭い思いをした世代でした。  私のおばあちゃんも顔も知らない人と結婚したと話してくれたこともありましたが、それでもおじいちゃんのことを心から尊敬し愛していた話も聞きました。  その世代に育てられた昭和中盤生まれ、バブル期も通過している私の親の世代もまだ「結婚をしなければならない」という価値観で育てられました。24歳を過ぎても結婚できない女性が「クリスマスケーキ」に例えられたりもしましたが、そのようなプレッシャーをかけられながらも、トレンディドラマ全盛期で恋愛に対しては自由度が増え、個人の意思による結婚が選択できるようになりました。  しかし、この世代にとっても「離婚」にはまだ抵抗感が強く、結婚は「我慢をしてでも続けるもの」だと感じている人も少なくありませんでした。社会的自由と、両親の教育による価値観との狭間の世代だと私は感じます。
次のページ right-delta
「結婚」はどう変わったのか?
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ