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女子に低評価のカラオケ曲。ミスチル、ブルーハーツ…定番なのに、なぜ?

PUFFY「渚にまつわるエトセトラ」

カラオケ “カニ食べ行こう~♪”のフレーズが印象的な「渚にまつわるエトセトラ」は、なんとアンケート最下位という結果になった。筆者がひそかに推していた曲だけに残念なのだが、気を取り直して分析を続けたい。  この曲の持つ雰囲気は、明るくてハッピーだ。仕事帰りに疲れた顔で筆者のキャバクラに来ていたおじさんたちとは、まるで別世界である。それゆえ、カラオケを盛り上げようと思ったおじさんが“あえて”これを選曲したとしても、20代女性の目には“ただのサムい人”に見えてしまうのかも……。  ちなみに、37の候補曲の中に女性ボーカルの曲は7曲あったが、どれもトップ10入りならず。全体的な傾向として、やはり男性は男性ボーカルの曲を無難に歌った方が原曲とのギャップが出にくく、聴く人の耳にもすっと入りやすいのだろう。

THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」

 THE BLUE HEARTSに、強い思い入れを抱いているおじさんたちも多いのではないだろうか。同世代のメンバーだけで歌えば大盛り上がりするであろうこの曲も、今回のアンケートではほとんど票が入らなかった。  悲しいかな、かつてバンドブームの日本を熱狂させたTHE BLUE HEARTSも、もはや20代女性のハートには全く刺さらないらしい。そのパンキッシュな音楽性は、すんなりとは受け入れられにくいのだろう。  しかし実をいうと筆者はTHE BLUE HEARTSが好きで、カラオケで歌うこともあるのだが、女友達からの評判はすこぶる悪い。このアンケート結果にも納得できてしまうのが悔しいところだ。

The Beatles「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」

 The Beatlesの代表曲を、洋楽から唯一アンケート候補曲に入れてみたのだが、結果は振るわなかった。The Beatlesは今でも世界的に評価が高いバンドだが、カラオケで女性ウケを狙いたいときには適していないようである。  もともと洋楽が好きな人も少なくないとは思うが、かといってカラオケで披露すると、20代女性には“カッコつけてるおじさん”という印象を持たれてしまうのだろうか。また、それに付随し、“自己満おじさん”のレッテルまで貼られてしまうかも……。  筆者のキャバ嬢時代も客とカラオケをする機会はあったが、知っている曲ならば(歌の上手い・ヘタはともかく)楽しめても、全く知らない曲、しかも英語の曲を歌われると、一緒に楽しめるポイントがほとんどなく、苦痛に感じられることさえあった。  ――ここまで“意外とモテないカラオケ曲”を紹介してきたが、その特徴は大きく分けて、以下の5つが挙げられるだろう。 ①知らない曲で退屈 ②絶妙に時代遅れ ③曲と歌う本人とのギャップが大きい ④音楽性・世界観に特徴がありすぎる ⑤英詞で何を言っているのかわからず自己満っぽい  これらのポイントに当てはまる曲を避けるようにすれば、地雷を踏む確率はグッと下がるだ。みなさんが2019年の最後にカラオケで嫌な思い出を残さず、晴れやかに2020年を迎えられることをお祈りする。<文/おかちまち まちこ(A4studio)> 【調査概要】 調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。 調査期間:2019年11月13日~2019年11月15日 有効回答者数:20歳から29歳 全国の女性100名
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