更新日:2020年09月10日 15:46
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隠れJKビジネス「コンカフェ」に潜入。会計が30万円になる店も…

夜の歌舞伎町には明らかに未成年のコがたむろしていた!

 しかしT氏によると、ボッタクリのようなJKコンカフェも増えてきているという。 「以前、歌舞伎町や大阪・ミナミでは未成年も在籍するボッタクリの違法ガールズバーが多くありました。それらが摘発でなくなり、残党が始めたのがボッタクリ系のコンカフェ。サービス料を30%も取ったり、客が1杯5000円のドリンクをJKに奢らされたりする。会計が30万円になることもある」  こうした店では、シャンパンタワーなどを導入して(客だけお酒を飲む分には違法ではない)、イベント時に300万円もの支払いをさせるケースもあるという。 「お散歩で料金を取るのはアウトです。だから、5万円のシャンパンを入れてくれたら1時間お散歩できるというような“裏道”を用意している店もあります。コンカフェ界隈の未成年のコはパパ活を結構やっているのでお手のものですよ。ただし、店外デートはあくまで客と女のコが勝手にやっていることで、店側は関与しないという体裁にしています」(T氏)  こうした店に加えて、コンカフェで働く一部の女子高生は店が終わった後に街頭でナンパ待ちをしてギャラ飲みし、酔っ払って援交に走るケースもあるという。 「22時以降、歌舞伎町のシネシティ広場には『限界飲酒界隈』(※下記参照)が群がっていますよ。店でお酒が飲めないから、ナンパする大人が払ってくれる『ギャラ』で外で飲むんです。SNSでパパを募集する声がいっぱい見られますよ」(T氏)  23時頃、実際にシネシティ広場に行ってみたところ、ナンパ待ちする少女やたむろしている男女グループが多数おり、酒の空き缶が山積み状態だった。少女たちはこの寒空の中、いったいどこへ消えていくのだろうか。 隠れJKビジネス
隠れJKビジネス

JKが働けない22時を過ぎると、シネシティ広場にはどこからともなく未成年が集まってくる。周辺にはチューハイの缶が散乱する

 佐々木氏は言う。 「JKビジネスが少女たちにとって犯罪の入り口になっていることが問題視され法律ができました。規制により、未成年を想起させる単語を店側は使えなくなりました。しかし、言葉は生きています。女子高生の中で流行っている最新の言葉を取り入れ、新しいJKビジネスが生まれるでしょう。先手を打つのは非常に難しい状況です」  11月にツイッター上で「家出したい」と投稿した女子中学生が誘拐されるという事件もあった。正論ばかりでは悩める思春期の心を救えないのもまた事実だ。  だが、将来に大きな悪影響を及ぼすような犯罪に巻き込まれないようにする手立ては、大人側が整えておく必要があるはずだ。紹介した隠れJKビジネスについても、悪質な店舗に関しては喫緊(きっきん)の対策が必要だ。

最新「JKビジネス」用語

●カフェ&バー コンカフェの中で、コンセプトの特にない店は「カフェ&バー」という店名となる場合が多い。1部は15時ごろから営業を開始しJKなども在籍、夜はスタッフやオーナー等が代わり、2部としてバー営業になる。 ●コカボムタワー コカの葉が原料のリキュール「コカレロ」を使ったカクテル「コカボム」で作るタワー。1台約3万円~とシャンパンタワーより安価で、速効で酔えるため、ホストクラブで人気に。JK系コンカフェでは客に飲ませる。 ●限界飲酒界隈 若者の間で流行っているハッシュタグで、ベロンベロンになり意識を失って倒れるくらい限界まで飲酒することを指す。これが一部のJKの間でも流行し、繁華街の屋外で酒を飲む際に使われる言葉だとか。 ●JKギャラ飲み ナンパされて食事を奢ってもらい、3000~1万円程度の小遣いをもらうギャラ飲み。SNSを介して出会うなど、JK店を通さず、直接繋がって飲む。これが、援交や裏オプへの入り口になっているケースが多い。 取材・文・撮影/中山美里(オフィスキング) 宮 建行 写真/時事通信社
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