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アンタッチャブルが再始動…別々に歩いた10年間を振り返る

柴田にも知らされていなかったまさかのコンビ復活

 それぞれに、順調な芸能活動を送っていた近年の山崎と柴田。ファンが待ち望むコンビ復活に関しては、柴田の方は再始動を熱望するような発言をしていたものの、山崎の口からは冗談めかした言葉が語られるばかりだったため、両者の間の不仲説が流れるほどであった。  そういった状況で迎えた2019年11月29日、くりぃむしちゅー・有田哲平が司会を務める『全力!脱力タイムズ』に、柴田がゲスト出演する。これまで、同番組の柴田ゲスト回では、山崎が来るという触れ込みで人が呼びこまれるものの、フォーリンラブ・バービーやハリウッドザコシショウ、コウメ太夫などが登場。こうした芸人たちと漫才をこなさなければならないという企画が行われていた。  今回放送された番組でも、初めのうちに山崎として登場したのは俳優の小手伸也。しかし、小手が漫才を中断して退場し、有田がふたたび呼び込むと、本物の山崎が姿を現わしたのだ。このドッキリで、10年ぶりに山崎との共演を果たした柴田は、大いに混乱しながらも、溢れる喜びを隠しきれない様子を見せた。
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皆さんへ感謝申し上げます。 #10年ぶりの漫才 #場を与えてくれた有田さん、番組スタッフの皆さん、タレントの皆さん、関係各位の皆さん、何より楽しみにしていてくれた皆さん、そしていきなりの漫才を持ち込んだ山崎、本当に有難うございました。 こんなにも待ち望んでくれてる人が居たのかと驚きと感謝で一杯です。 沢山のメッセージもありがとうございます。 これからも沢山ふざけて参りますので、恐ろしい程ハードルを下げて楽しんで頂ければと思います。 いやマジでハードル下げてね。 #ハッシュタグの意味!

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 こうして果たされたアンタッチャブル復活は、出演者である柴田に伏せられていたばかりか、視聴者への事前告知もされていなかったため、SNS上などでも大きな話題に。フジテレビが運営する動画配信サービス『FOD』の、同番組の初動3日での再生回数は、10月からの平均値と比較して、11倍以上の数字を記録したという。

本格再始動の兆し。2020年のアンタッチャブルはどうなる?

 本格的な再始動の場となった『THE MANZAI』では、“神対応”をキーワードに、コンビとして活動していなかった10年間を振り返るネタで、笑いを誘ったアンタッチャブル。彼らのネタには、世間的にも熱い視線が注がれているようで、2人が漫才を行っていた場面では、番組の瞬間最高視聴率となる16.5%を記録した。

 12月10日には、柴田のInstagramに新しい宣材写真の撮影風景が投稿されている。ハッシュタグで「皆さんこれからも宜しくお願いします」と呼び掛けていることからも、たった2度の復活ではなく、本格的にコンビとしての活動を再開するという意気込みが感じられるところだろう。  お笑い特番が増える年の瀬を前に、完全復活を遂げたアンタッチャブル。年末年始のネタ番組でも、彼らが漫才を行う姿を見られるのではないだろうか。また、コントやトークといった場面でも才能を発揮していた2人だけに、2020年には、コント番組やトーク番組への出演、そして、アンタッチャブルでのライブ出演といった、さらなる活躍に期待がかかるところだ。  ――お笑いファンのみならず、同業者のお笑い芸人からも歓迎されたアンタッチャブルの再始動。10年間にも及ぶソロ活動で、それぞれに芸を磨き上げた新生アンタッチャブルの活躍が、今から楽しみでならない。<文/佐久間翔大(A4studio)>
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