『鬼滅の刃』でヒロインを好演、気鋭の若手声優・鬼頭明里って何者?
近年、アニメやゲーム、映画の吹き替えで活躍する声優が、素顔を出してテレビ番組などに出演することは珍しいことではなくなった。声優史上初めて『NHK紅白歌合戦』に出場し、その後も歌番組に出演し続けている水樹奈々や、『おげんさんといっしょ』(NHK)や『半沢直樹』(TBS系)に出演して話題になった宮野真守はその代表例だろう。
そんななかでも、近年テレビ番組での露出が急増しているのが鬼頭明里だ。鬼頭は社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』のテレビアニメでヒロインの竈門禰豆子(かまどねずこ)を演じて以降、さまざまなメディアへと出演し、活躍の場を広げている。
アニメやゲームが好きな父の影響で、幼少期からアニメやゲーム、漫画に親しんできたという鬼頭。レンタルビデオショップやケーブルテレビで旧作に触れ、小学校高学年の頃から深夜帯に放送されているアニメをチェックしていたという、そのオタクぶりは筋金入りだ。
中学生になると、声優がパーソナリティを務めるラジオがきっかけで、声優という職業を意識するようになったが、地元・愛知県を離れたくないという思いから二の足を踏んでいた。
しかし、高校生の頃に祖母の癌が再発し、祖母との“ビッグになって恩返しをする”という約束を果たすために一念発起。2013年の10月から現在も所属する事務所「プロ・フィット」の養成所に通い、やがて上京して一人暮らしを始めた。
養成所に入ってから1年にも満たない2014年7月。鬼頭は早くも、テレビアニメ『六畳間の侵略者!?』で名のある役を獲得することとなった。
『六畳間の侵略者!?』は同名のライトノベルが原作で、家賃5000円の格安物件に入居した主人公のもとに部屋を狙う侵略者が次々と現れるというコメディアニメ。鬼頭が演じた藍華真希(あいかまき)は悪の魔法少女で、メインキャラクターの一人である虹野ゆりかのライバルという重要な役どころだった。
テレビアニメでのデビュー作ということもあってか、鬼頭は後年のインタビューでもたびたび同作のアフレコ現場での出来事を話している。やはり、思い出深い作品となっているのだろう。
最近では、8月25日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)や、9月7日に放送の『しゃべくり007』(同)など、人気番組に立て続けに出演。いよいよ、アニメファン以外にも広く知られる存在になってきているようだ。今回は注目の若手声優・鬼頭明里のこれまでの軌跡を、代表作を交えつつ紹介していく。
小学校高学年のころから、筋金入りのオタクぶり! 祖母の病で上京を決意
『六畳間の侵略者!?』:養成所に入って1年足らずで重要な役を任される
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