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新生ウルトラマンは中国で1億回再生。世界を熱狂させる日本のヒーローたち

 1966年1月2日放送開始の『ウルトラQ』(TBS系)の後を受け、同年7月17日から放送を開始した『ウルトラマン』(同)。以降シリーズ化し、54年もの間、新生ウルトラマンは続々と誕生し続けている。しかし、そんなウルトラマンたちのなかに、オーストラリアで活躍したヒーローがいることをご存知だろうか?  そのヒーローの名は、ウルトラマングレート。グレートはオーストラリアで制作され、1990年9月25日からオリジナルビデオシリーズとして全13話がリリースされた日豪合作作品『ウルトラマンG(グレート)』の主人公だった。
ウルトラマンG

(画像は『ウルトラマンG Blu-ray BOX』バンダイビジュアルより)

 そんなグレートが先日、2020年冬から全世界同時配信を予定している新作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場することが決定した。さらに、それを記念して『ウルトラマンG』の日本語字幕版が、9月4日から2週間限定で毎週1話ずつ配信されることとなり、ファンの間では大きな話題となったのだ。  今やウルトラマンシリーズは国境を超えて人気を集める存在だが、日本を飛び出して世界で愛されているヒーローはまだまだたくさんいる。そこで今回は、世界中を虜にしている日本のスーパーヒーローたちを紹介していこう。

ウルトラマンシリーズ:全世界同時配信で新たなファンを獲得

 異国の地で活躍したウルトラマンはグレートだけではない。アメリカとの合作作品でいうと、1987年のアニメ『ウルトラマンUSA』では3人のウルトラマンが、1993年12月5日からリリースされたオリジナルビデオ作品『ウルトラマンパワード』では主人公のパワードが誕生している。さらに、2014年にはマレーシアでリブットというウルトラマンが生み出されており、意外と海外生まれのウルトラマンは多いのだ。  ウルトラマンシリーズが世界的な人気を獲得した契機が、2019年の『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』の全世界同時配信だ。日本語音声版だけでなく、英語と中国語でそれぞれ吹替版と字幕版が制作され、YouTubeなどで全13話を毎週同時に配信したのである。  この試みは好評を博し、9月8日現在、YouTubeでは日本語版の全話ver.を含めて累計で4000万回、中国ではなんと1億回もの再生数を記録している。今年9月には、『スパイダーマン』や『アイアンマン』など数多くのヒーローを輩出した米・マーベルから、ウルトラマンを題材にした漫画の発売が予定されており、世界規模でのシリーズ展開はとどまる所を知らないようだ。
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スーパー戦隊シリーズは、アメリカや韓国では社会現象に
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