『旅バラ』最終回、「バス旅」歴代マドンナのお騒がせ列伝
太川陽介&蛭子能収コンビによる『太川蛭子の旅バラ』(テレビ東京系)が、本日フィナーレを迎える。
そこで今回は、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」として2007年にスタートした第1回から前回までの全32回のバス旅シリーズから、このコンビとともに苦楽をともにしたマドンナのうち、印象に残る5人をチョイス。珍エピソードとともにご紹介しよう。
4日間の旅の中で晴れた日が2日目くらいしかなく、天気に悩まされたマドンナ・芳本美代子の回。天候的にもかなり厳しい旅となったが、それはようやくゴールの枕崎まであとバス1本となった鹿児島中央駅で、彼女がお手洗いに立ち寄ったときのこと。バスの時刻表を確認する太川と蛭子の間でこんなやり取りが……。
「もし、万が一この間に最終バスが来たら、バスかマドンナか、どっち選ぶ?」(太川)
「もう、行っちゃおう!」(蛭子)
しかも悩むことなく即決である。この血も涙もない蛭子の発言に太川も「4日間かけて来た仲間をあんなにあっさり置いて行くっていう?」と苦笑いするしかなかった。
しかもこのあと間に合ったバスのなかで今のやりとりを知った芳本が大号泣。実は自分がトイレに行ってる間に最終バスが来てしまったら……と内心焦っていたのだ。ゴール出来る嬉しさの涙ではなく、その目前の予期せぬアクシデント。しかも蛭子に“泣かされた”マドンナは彼女だけだったりする。
バス旅ファンの中で“歴代最高”と位置づけられているマドンナ・加藤紀子。まず、蛭子とは過去に別のバラエティ番組で共演していたため、扱いに慣れていた感じで適度にツッコめるさじ加減が絶妙だった。逆に蛭子はというと「加藤紀子にはどんなタイプ(の男性)も合わない気がする」などとこれまでのマドンナとは比べ物にならないくらい躊躇なく毒を吐き……と、この2人のやり取りがとにかく爆笑ものだった。
一方で、案内所での聞き込みの際にはメモを取ったりと太川のこともちゃんとサポート。中でも大ファインプレーだったのが、瑞浪駅の案内所で手詰まりになったときのこのひとこと。「駅の反対側にはバス停はないんですか?」。これによってコミュニティバスのルートが見つかっただけでなく、マドンナ本人が猛ダッシュしたことで、出発寸前だったバスを捕まえることに成功。
最後までゴール出来るかの際どい状況続きのなかでギリギリ成功した、まさにポイントとなった。このロケの時期はちょうどロンドン五輪の最中だったこともあり、ゴール後には太川から手作りの金メダルが贈呈されたことも印象的。
見た目のおしとやかな印象とは真逆の体育会系アクティブマドンナ・野村真美の登場に、あの蛭子がタジタジになった回。何せバスの中で蛭子に話しかけまくり。そのおかげで、車中ではいつもすぐ寝る彼が、なんとこの旅では1回しか寝なかった……というより寝られなかった(笑)。
しかも「私、蛭子さんが大好きなんです」との大胆告白もあって当の蛭子も終始デレデレしてまんざらでもない様子。毎回マドンナに対して失言を繰り返す“ブラック蛭子”の姿が皆無の貴重な回なのだ。
まさかのアクシデントで号泣 芳本美代子(第9弾・出雲~枕崎)2011年7月30日放送※ゴール成功
ファンが認める“歴代最高マドンナ” 加藤紀子(第12弾・松阪~松本)2012年9月1日放送※ゴール成功
蛭子が“ブラック蛭子”を封印 野村真美(第18弾・御殿場~直江津)2014年9月13日放送※ゴール成功
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