データで読み解く「M-1グランプリ決勝」…ネタ順が結果に与える影響とは?
敗者復活戦の結果発表は、「M-1グランプリ」の目玉の一つである。結果が発表されると観客のボルテージが上がる。そして、勝ち上がったコンビはとてつもない後押しを受けて登場する。かつては敗者復活組は決勝戦ファーストステージの出番が最後だったこともあり、「敗者復活組はむしろ有利」という意見まで出ていた。
紆余曲折を経て、昨年までは決勝戦が開始する直前に発表し、そこから 「ファーストラウンド」がスタートするという形になった。ある意味、リセット効果があったように思う。それが今回の「笑神籤」では変更されることになったのだ。
想像してほしい。「笑神籤」から「敗者復活組」の札が出る。そして、敗者復活戦が行われていた「六本木ヒルズアリーナ」に中継が繋がり、勝ち上がった漫才師が発表される。ここで会場のボルテージは一気に上がり、彼らはそのまま即舞台へと上がる。 勝ち上がりが、上記の本命4組に挙げた「和牛」や「ミキ」、「トム・ブラウン」「アインシュタイン」ならば、エグいぐらいウケそうな気がしてならない。
このように書いたが、とにかく面白い試みではある。だから本番はどうなるのか。注目したい。
最後にラッキーナンバーを紹介したい。それは「9番」である。2007年の第7回大会から昨年の第14回大会まで出番が「9番」だったコンビは必ず最終決戦に残っている。
2016年の第12回大会までは、決勝進出コンビが9組だったため、「9番」が最後の登場となり、優位に働いたという見方もなくはない。ただ、2年前の第13回大会から決勝進出コンビが1組増えて10組になった。それでも「9番」のジンクスは残っており、最後に登場した10番は敗退したのだ。「9番」に登場するコンビに注目しよう。
最終決戦に関しては何も言うことはない。7名の「漫才の神」が、誰の背中を押すのか? それを黙って見守りたい。自分と意見が合わなくても、「漫才の神」の言葉は絶対である。誰一人文句など言ってはならない。文句など言ってはならない。絶対言ってはならない。絶対言うな。絶対。絶対だぞ。絶対。俺の今年の「M-1」の記事は決勝翌日の23日に総括を書いて終わる。昨年のように追加記事があってはならない。絶対にあってはならない。絶対だぞ。絶対。
【過去記事】⇒上沼恵美子に噛みついた久保田らを「俺は批判できない…」と元M-1ファイナリスト
いよいよ本番当日を迎える明日は「M-1グランプリ2019」決勝進出者を紹介します。
<取材・文/ユウキロック 撮影/荒熊流星>1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
「漫才の神」の言葉は絶対!
『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
今年もやります!! ラジオでM-1!!
12月22日(日)18時30分~22時30分
ABCラジオ/AM1008・FM93.3「ラジオでウラ実況!?M‐1グランプリ2019」
出演/ユウキロックほか
radikoからも聞けます!! 全国の皆さん!! 一緒にM-1を楽しみましょう!!
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