和牛、ミキ、「M-1」準決勝でなぜ彼らは敗れたのか? アインシュタイン、トム・ブラウンも…
―[M-1グランプリ2019]―
「M-1」大波乱の準決勝をユウキロックが徹底解説
わずか「26分の9」の歓喜。その裏で涙を流した17組の漫才師がいる。「M-1グランプリ」準決勝で敗退した漫才師について考えたい。 ライブビューイング観戦から帰宅後、現地で観戦していたA氏から電話がかかってきた。ちなみにA氏はかねてより「M-1」について意見交換しているお笑い通の編集者である。俺は第一声に聞いた。 「決勝メンバーに納得いってますか?」 彼は答えた。 「いってません」 俺はある程度納得していたので、A氏の反応は意外だった。 前回の記事のとおり、確かに今回は「ミルクボーイ」「オズワルド」「からし蓮根」以外のコンビは「審査員の見方によって変わるのでは?」という部分が少なくとも1か所はあったと思う。そして、俺は「会場のウケ具合」を知らない。ライブビューイング会場での準決勝の音声は、観客の笑い声が小さく、反応がほとんどわからなかったからだ。 A氏に聞いた。 「誰が納得いってないですか?」 彼は答えた 「『アインシュタイン』です」 俺は落胆した。 「あー、やっぱりウケてましたか……」
優勝候補「アインシュタイン」の誤算




1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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![]() | 『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 ![]() |
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