デジタル

iPhoneでも使われる、日本の「おサイフケータイ」技術がスゴい

中国メーカーがFeliCa搭載機を開発

OPPO Reno A ブルー

※画像は、Amazonの商品画像「OPPO Reno A ブルー」(OPPO Japan)より

 中国のスマホ製造メーカーOPPOが昨年投入した『OPPO Reno A』が、テクノロジー界隈でちょっとした話題になった。一言で言えば、この機種は「3万円台で買えるFeliCa搭載機」だ。3万円台とは中価格帯だが、そのような機種にFeliCaが内蔵されるというのは「異例中の異例」である。無論、このReno Aは日本限定モデルだ。  ところで、OPPOというメーカーはあまり聞き慣れないという人が多いかもしれない。テクノロジーメディアの関係者やガジェットマニアはともかくとして、ごくごく普通の生活を日本で送っている諸兄姉にとっては「よく分からない海外メーカー」というのが正直な思惑ではないか。  しかし新興国では、OPPOは革命的なメーカーとして認知されている。低価格高品質のAndroid機種を次々に市場投入し、それまで高級品だったスマホを「ありふれたもの」にしてしまった。最低法定賃金が月200ドル程度の国の市民にとって、OPPOのスマホは「生まれて初めてのネット接続端末」である。  そんなOPPOは、今後もFeliCa搭載機の開発に注力すると公言している。皮肉なことであるが、日本独自の機能であるおサイフケータイの復権は海外メーカーにかかっているのだ。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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