「日本は財政破綻する」はウソ…国のB/Sを用いて解説
日本の借金は、ヤバくない借金
日本政府の金融資産額は…世界一!
日本の金融資産は、現金・預金が約47兆円。これは金庫にある手元資金や、政府が日銀の口座に預けている預金のことで、ここから国家公務員の給料や役所の備品購入、公共事業の工事代金などが支払われます。
それぞれ他の項目も簡単に解説しましょう。
・有価証券(約118兆円)――有価証券の保有額。
・貸付金(約112兆円)――特殊法人や独立行政法人などへの貸し付け。
・運用寄託金(約111兆円)――年金積立金のうち政府が運用している金額。
これらを含めて、結果的に日本政府の金融資産の総額は500兆円近くにものぼるのです。そう、日本は、世界で一番の金融資産額を持つのです!
日本の家計は大丈夫?
国の一年間の支出を表したのが「歳出」です。その内訳を見ると、医療、年金、介護などの費用である「社会保障」が34兆円と、全体の約3割を占めています。さらに、「公共事業」が6.9兆円、「文教及び科学振興」が5.6兆円と続きますが、これらは、民間のB/Sの資産に寄与するものになります。「民間のB/Sの資産に寄与する」とはどういうことでしょうか。
公共投資を例にとってみましょう。
建設需要が拡大すると、ゼネコンの利益が増加しますよね。結果、ゼネコン社員の給料は増えます。ゼネコン社員は日本国民です。つまり、国民の所得も増加する効果があるので、歳出は、民間の経済活動を活発化させるお金でもあるのです。民間の資産が増加すれば、その中から税金として政府の歳入に入る額も増えます。
今の話を簡単にまとめると、以下のようになります。
政府歳出(ゼネコンに橋をつくってもらう)
↓
公共事業(ゼネコン、橋をつくる)
↓
民間資産(ゼネコンにお金がたまる)
↓
税金(ゼネコン社員お金使う、結果的に税金払う)
↓
政府歳入増加(税収アップ)
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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