更新日:2023年05月18日 16:40
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キャバ嬢が語る「バレンタインはクリスマスより苦痛」そのワケは?

バレンタインがクリスマスより苦痛のワケ

 また、バレンタインには同伴はノルマというイベントを行う店も多い。そんな中、まさかの客が切れるという痛い経験を味わったのは大阪の熟女キャバクラに勤務するリナさん(仮名・32歳)。 「うちの店はバレンタインイベントを2月13日~15日の3日間行うんです。もちろんすべての日に同伴ノルマがあってできなければ罰金。なので、バレンタインはクリスマスよりも面倒なイベントなんですよ。去年のバレンタインもイベントの1ヶ月前からお客さんの来れる日を聞いて予定を立てていたんです。  その中でM岡さんというお客さんはバレンタイン当日の14日、常連のT田さんは13日に来てもらう予定をしていました。しかし、イベントの数日前にT田さんが13日に会社の飲み会が入っちゃったので14日にズラしてほしいという連絡が来たんです。なので、M岡さんに同伴を13日に変更してくれないかとLINEでお願いしたんです。 スマホイメージ するとそれ以降、一切返事が返ってこなくなってしまって。そこからいくら送っても既読もつかなくて、どうやらブロックされたっぽいんですよ。結局、13日当日も連絡が取れなくて。泣く泣くT田さんに連絡したら、『会社の飲み会の前に1時間だけなら……』と言ってくれたので、どうにか同伴ノルマをクリアしました。  T田さんにM岡さんの話をしてみると『14日のバレンタイン当日に会えるから本命だと思っていたのに、日にちを変えられたからショックだったんじゃない?』と言われましたよ……。M岡さん自体、色恋を求めてくる人でもなかったので本当にそうだったら逆にショックですよ! ……これって私が悪いんですかね?」  キャバ嬢にとって一大イベントなだけあるバレンタイン。中には「同伴ノルマをクリアしなければその日限りでクビになる」というハードな店も……。ほとんどのキャバ嬢は2月の閑散期の中でバレンタインに賭けている。「バレンタインをキャバクラで過ごすなんてカッコ悪い」という男性客も、今年のバレンタインはぜひキャバクラで過ごしてみてはいかが。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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