更新日:2023年05月24日 14:27
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田中角栄「日本列島改造論」のきっかけになった一言とは?

複数の人物の影響が一人の心中で結びつく

 田中角栄の「日本列島改造論」は、日本全体を高速道路、新幹線、本州四国連絡橋で結び、地方の工業を促進し、ヒトとカネとモノの流れを都市部から地方に逆流させることを骨子としています。  この日本列島改造論には、理化学研究所の所長だった大河内正敏の影響がうかがえます。大河内正敏は『農村工業』を唱え、地方に工場を作ることで、地方から都市部への人口移動に歯止めをかけようとしました。  このように複数の人物の影響が一人の心中で結びつくことで、新しい発想は生まれます。そして、自分に影響を与える人物は偉人や有名人とは限りません。だからこそ、工事現場で出会った相手のことを、「おもしろいじいさん」と覚えていたのです。  どんな大人物の試みも、元を辿れば些細な出来事から始まります。些細な出来事がただそれだけで終わるのか、それとも大きなビジョンに繋がるのか。その違いは、自分の体験をただ忘れてしまうのか、それとも「何か意味があるのではないか?」と価値を見出すそうとするのか。それだけです。  週に一度でも、あるいは月に一度でもかまいません。自分が心を揺さぶられた誰かの一言を記録して、あとで読み返せるようにしてみてください。その積み重ねが、自分の想像をはるかに超えた大きな運命へ連れ出してくれるかもしれません。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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