エンタメ

“コロナ代役ドラマ”の見どころを紹介。放送延期で続々と再編成

 ドラマやバラエティ、アニメなど様々なテレビ番組が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて放送延期・撮影休止の憂き目にあっている  そのような状況の中、各テレビ局では放送延期となったドラマの放送枠で、過去に人気を博したドラマの再放送を開始した。ジャンルや年代は多彩だが、実はそのラインナップには放送延期となった作品と何かしら関係があるものが多いのだ。
テレビ

※画像はイメージです

 今回はそんな代打として放送されているテレビドラマを、放送延期となったドラマとの関係について触れながら紹介していこう。

新ドラマの主演2人の過去の共演作『コウノドリ』

 4月10日からの放送開始を予定していた金曜ドラマ『MIU404』(TBS系)の代わりに放送されているのが、2015年と2017年に放送された『コウノドリ』(TBS系)だ。 『コウノドリ』は同名の漫画を原作としたドラマで、産婦人科医療の現場を舞台とした作品。『MIU404』でW主演を務める綾野剛と星野源が出演しており、綾野が柔和な性格の産婦人科医である主人公の鴻鳥サクラを、星野は冷酷な態度で周囲に接するサクラの同期、四宮春樹を演じている。  10日と17日には2015年の第1期からの傑作エピソードを放送。24日は2017年の第2期から第1話の放送を予定している。『MIU404』に先駆けて、綾野と星野が織りなす演技のシナジーを味わってみてはいかがだろうか。

同じ原作者、同じスタッフの名作をプレイバック『ノーサイド・ゲーム』

 4月19日からの放送を予定していた日曜夜のドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、同月5日と12日に放送予定だった2013年放送の前作総集編ともども放送延期となった。これに伴い5日~19日の3週は『下町ロケット 特別総集編』(TBS系)が放送され、26日からは『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)の特別編が放送されると先日発表されている。 『半沢直樹』、『下町ロケット』、『ノーサイド・ゲーム』の3作品は小説家の池井戸潤の作品を原作とし、プロデューサーや演出家、脚本家などの多くのスタッフが共通している。演出や脚本の技術が熟練されていく様を楽しむという、マニアックな見方もできるだろう。 『ノーサイド・ゲーム』の特別編には未放送カットが盛り込まれるだけでなく、左遷させられた上に低迷しているラグビー部のゼネラルマネージャーに任命された、主人公の君嶋隼人を演じた大泉洋のナレーションも加えられるとのこと。未見の視聴者だけでなくファンも楽しむことができる嬉しい仕掛けだ。

新作と同じく医療現場で戦う人々のドラマが描かれる『グッド・ドクター』

 4月9日からの放送予定であった『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)に代わって現在再放送されているのが、同じ枠で放送されていた2018年のドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)である。 『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』は病院に勤務している薬剤師が主人公。一方『グッド・ドクター』は、先天的な自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を抱えた主人公の青年・新堂湊がもがきながら小児科医として成長していく物語。  これは同じく医療ドラマというジャンルの作品を放送し、ムードを保った状態でバトンを手渡すフジテレビの巧みな戦略なのかもしれない。
次のページ
野ブタ。も再放送
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ