エンタメ

<純烈物語>194cmの“進撃のマネジャー”、男・四十にして「純烈とやらなあかん」と転職した理由<第42回>

「とりあえず3年辛抱してくれ! 俺はあいつらに賭けてみたいんや」

「こんな大のオトナたちが、こんなに一生懸命やって、こんなにおもろいって……何なんや、こいつらは!?と思うようになっていったんです。今はこのキャパでしか知ってもらえていないけど、これがもっと知られるようになったらとんでもないことになるぞと。それで嫁さんに『とりあえず3年辛抱してくれ。純烈は絶対に売れる。そのために俺は、あいつらに懸けてみたいんや』って言いまして。  そこからですね。これは苦楽をともにして、一蓮托生でやっていかなあかんとなったのは。あそこでグッと距離が縮まったと思いますし、懸けたいという願望よりも『絶対やらなあかん!』と、より強い思いでした」  2018年7月23日、酒井は純烈の公式ブログで突っ込んでくれと言わんばかりの画像とともに、以下の文言をアップしている。 <命懸けの男です。殉職覚悟だからこそ純烈の命運を3年前に預けたわけでございます。山本さんの奥さんと一人息子さん、本当にありがとうございます。そしてここ数年ご迷惑をお掛けしております。山本浩光、命を削り、日々真面目に働いてます。奥さんのメアドもラインもわからないので日頃からの旦那様の勇姿をブログにて失礼致します>  自分も純烈を始めるさい、妻に「俺、紅白に出るわ。それまで全然、家に金を入れられないけど、20年後には好きなだけ買い物できるようになるから、そこまでは耐えてくれ!」と啖呵を切っているだけに、マネジャーだけでなくその家族の存在まで気がいくリーダー。殉職覚悟の宣言によって、山本は退路を断った。 撮影/ヤナガワゴーッ!
(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売

純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。

白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ