恋愛・結婚

彼女が“元男性”カップルの愛の形。交際中の3組を取材した 

バーで出会った彼女が、元男性で世界観が一変

「彼女とは行きつけのバーの常連同士。たまたま席が隣り合って意気投合し、そのままホテルに入る直前に、『私、男だよ』と言われて衝撃を受けました」  既婚者の橋本正志さん(仮名・44歳)は、その瞬間まで「こんないい女と出会えるなんて」と有頂天だったという。 「ただ、一瞬で『でも、抱きたい』という思いのほうが勝ちました。ただの性欲なのかわかりませんが、それまでイメージしていた性別のハードルなんて、魅力的な存在を目の前にしたら、車道と歩道の間の縁石くらいなものでした」  その彼女である須藤美沙さん(仮名・31歳)は、橋本さんの印象をこう語る。 「自己主張はするけど、私の話も聞くし、たぶん自分の頭で考えて物事を決める人なんだろうなって。だから、私が元男性だとわかっても、あからさまに態度を変えるようなことはないと思いました」  過去には元男性だと知ると「君のようなコを好きになる男っているの?」「俺はダメだわ」と上から目線で放言する男もいたという。 「根っこの部分で自信がないから、彼女たちを認めるのが怖いのかもしれません。もし僕のような人間を変態だというなら、いい年してロリ顔巨乳とか処女性とかを女性に求めている人だって、なかなかの変態ですよ」(橋本さん)  こうして禁断の恋に身を投じた橋本さん。だが、常に葛藤と隣り合わせだという。 「女性でありたいと願う彼女だからこそ、結婚して女性としての幸せを掴んでほしい。だから、自分は一刻も早く身を引くべきということはわかっています。それに、元男性と不倫していることを妻子が知ったらどんな顔をするか」  そんな不安を抱えつつ、「だから、より愛おしいのかも」と橋本さん。犬も食わぬとはこのことか。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
1
2
3
おすすめ記事