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初の『男の子プリキュア』が誕生…「男らしさ」や「女らしさ」が変わる時代はくるのか?

「変身願望に男も女もない」そんなセリフとともに『美少女戦士セーラームーン』の戦士に扮したりゅうちぇるが登場した、「モンスターストライク」のCMが放映され、「ジェンダーレスの象徴」として一躍話題になった。昨今「男らしさ」や「女らしさ」の垣根が、どんどん薄れつつある。
プリキュア

少女向けアニメ番組『HUGッと! プリキュア』では、初の男の子プリキュアが誕生※画像は公式サイトより

少年プリキュアの誕生で時代は変わるか?

 先日も、日テレの名物プロデューサーでトランスジェンダーの谷生俊治氏が「谷生俊美」として女性の姿で『NEWS ZERO』のゲストコメンテーターとして登場。ネット上では「勇気のある人だ」「性別や偏見を飛び越えて頑張っている人が増えてほしい」と好意的な意見が集まった。  一方で15年の歴史を持つ少女向けアニメ番組である『プリキュア』シリーズの第15弾『HUGッと! プリキュア』では、初の男の子プリキュアが誕生。こちらも「男の子もプリキュアになれる時代がきた」「多様性を認める時代に」「ジェンダーを飛び越えた」と時代の変化を感じる声が寄せられた。  男性と女性の垣根が薄れていくこうした社会の動きに対して、産業医である海原純子氏はこう指摘する。 「日本では、仕事を最優先しない男性は『女々しい』と非難されるので、男性は自分を殺し、協調を選んできた。だけど、『家事や育児が好き』『買い物が好き』など、男性が女性的な要素を持つのはごく自然なこと。近年は、周囲と横並びでも決して幸せではないことが浸透した結果、グレイヘアのように『年を重ね自分らしく生きる人生』を選ぶ人が増えています」
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男性が女性的な要素を持つのはごく自然なこと
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