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「夫婦仲は良好」なのに不倫に走る男女に僕が思うこと/カリスマ男の娘・大島薫

 見た目は美女で心は男。カリスマ男の娘・大島薫が、その美貌にさらなる磨きをかけ、2年半ぶりに再登場。男女の色恋、社会の矛盾、LGBTの無理解――男心と女心の双方を併せ持つ“彼”の目から見た、世の中のフシギとは?
大島薫

大島薫

芸能人の不倫報道に思うこと

 アンジャッシュ渡部氏の多目的トイレ不倫が報道されてから、約5か月ほどが経過した。これを書いている筆者は既婚者ではないが、結婚への憧れを抱いている30代の男性だ。結婚というもののイメージを訊ねられれば、ベタに「人生を共にするパートナーを決めること」とでも答えるだろうタイプである。  そんな一度は決めた人生の伴侶を裏切ってまで、どうして不倫に走るのだろうか。また世間の人々は多目的トイレ以外ではどこで不倫をするのか。そんなことを実際に不倫をしている方々に取材をしながら、一緒に考えてみたいと思う。 「浮気相手は1人と関係が切れて、いまは3人しかいないですね」  そうあっさりと言い放ったのは小寺良平さん(仮名)。40代男性で職業は自身が経営するベンチャー企業の社長だ。顔立ちは普通だが、髪型は整っており、不快感を与えないファッション、優し気な物言い。こういう男性は何人か知っている。典型的な『お金を持ったイケてるオジサンタイプ』。とはいえ、一体どこでそれだけの女性と知り合うのだろうか。 「ギャラ飲みですよ。知り合いがよく連れてきてくれるんです。みんな20代の若い女の子なんですけど、タクシー代に二万とか三万上乗せして飲みに付き合ってもらう感じかなあ。モデル志望みたいな子もいれば、ただ一般人のかわいい子だったり……バリエーション豊かで楽しいですよ」  ギャラ飲みという言葉は、タレント業的な仕事もしている筆者もよく耳にする言葉だ。それでは、不倫もそういう女性たちにお金を払って関係を持ってもらっているのだろうか。 「まさか(笑)。それじゃ風俗と変わらないじゃないですか」

港区女子とは別のタイプ?

 では、どうして不倫に至るのだろう。 「勝手に向こうが好きになってくれるんですよ。結婚指輪だって付けっぱなしです。面白いですよ。飲みながら会社を経営してることとか、妻と上手くいっていないこととか話して、あと向こうにギャラ分以外にお金をポンと渡すとね、だんだん女の子の目がキラキラしてくるんですよ。で、後日自分から連絡をよこしてくる。そのあとからはお金を渡さなくても会ってくれますよ」  そこで僕は知人のおなじく既婚者の会社社長の話を思い出した。それはいわゆる社長ばかりが集まる港区パーティーの話題だ。  そういった会場には誰が呼んだわけでもないのに、美しい若い女性たちも必ずいるらしい。いわゆる港区女子というやつだ。彼女らはハイスペックな男性らに、躊躇なく自己アピールをして回るらしい。それはさぞかし女性に事欠かないだろうと思うのだが、僕が話を聞いた男性は「それがそうでもない」と答える。 「ああいう女性たちは愛人になりたいわけじゃないから、一度でも手を出すと『奥さんと別れて!』って話に必ずなるから面倒なんだよ」  なるほどと納得したものだが、では、いま話を聞いている小寺さんも、毎回そういう面倒なことになっているのではないだろうか。 「ああ、もちろんみんな僕と結婚したがってますよ。僕もそういう可能性を匂わせてますしね。でも、深くは追求してこない。向こうも結婚してるの知ってて言い寄ったわけだから、負い目もあってのことでしょうね」  不倫の性質だ。独身同士の恋愛ではないので、手放しに恋愛を楽しめるわけではない。しかし、一番の被害者は小寺さんの妻だろう。一体どんな女性なのだろうか。 「妻は僕より少し若くて33歳ですね。15年前に結婚しました。別に夫婦仲は冷え切ってもないですよ。子どもも3人いて、最後に生まれた子はまだ3歳です」
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奥さんに対する罪悪感は?
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