恋愛・結婚

彼女が“元男性”カップルの愛の形。交際中の3組を取材した 

 見た目は女性の「男の娘」など、多様性の時代にあって、性別を超えた魅力と愛の形が社会に浸透しつつある。元男性と付き合う男たちが、“彼女”を愛する理由とは? 実際にMtF(Male to Female/戸籍上の性別は男性だけれど、自分のことを女性と認識している方)と交際中の3組を取材、“ジェンダーレス時代”の愛と性を探る。 【参考記事】⇒女性の心を持つ“MtF”。元男性と付き合う男たちが、“彼女”を愛する理由とは?

根は女好きだからこそ、女っぽい彼女に惚れた

[彼女は元男性]カップルに密着

ホルモン治療だけでも、体は女性に近づく。MtFの恋愛や悩みを美樹さんはツイッター「S子@ニューハーフ(@susussumsu)」で発信

 斉藤美樹さん(仮名・30歳)が女性として生きる決心をしたのは22歳のとき。ホルモン治療を始めて1年後には、周囲から女性として扱われることが多くなり、24歳で田中純也さん(仮名・26歳)と出会った。田中さんにとって、美樹さんは初めて遭遇するMtFだった。 「友人の紹介の飲み会で、最初から元男性だと知った状態で出会いました。でも、声も外見もしぐさも女性にしか見えないし、普通に“かわいいな”って」  1週間後には付き合い始めた二人。当時、美樹さんの下半身は男性のままだったが、性生活に問題はなかったという。 「私は後ろも経験したことあったけど、しんどいし、積極的に使いたいものじゃない。だから、『バニラセックス』といって、挿入せずに前戯や愛撫が中心。それでもお互いイケました」  一方、田中さんは? 「セックスで一番気持ちいいのって、お互いの気持ちが通じ合ったときだと思うんですよ。挿入しない物足りなさはあったけれど、それ以上に、挿入せずとも彼女が満足しているのが嬉しかったです」  その後、3年前に性適合手術を終え、美樹さんは戸籍上も女性に。お互いの実家に挨拶すると、「ちゃんと結婚できるんならええんちゃう」と拍子抜けするほど寛容に受け入れられたという。美樹さんとの結婚を控える田中さんは、彼女の魅力をこう語る。 「僕、女好きだと思うんですけど、『こういう女性が好き!』というこだわりはなくて、“女っぽさ”が好きなんだと思います。だから、もともとの性別なんかより、どんどん女っぽくなっていく彼女のほうがぐっとくる。それに、彼女と過ごしているときは、友達と馬鹿話をしているときみたいに、一緒に笑っていられる時間が今までの誰より長いんです」  彼女であり友達――確かに理想のパートナーではある。
[彼女は元男性]カップルに密着

ホルモン治療前の美樹さん

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性転換後、バツイチの彼と二人だけの密かな愛を育む
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