更新日:2020年06月10日 22:03
仕事

「助けて下さい」と紙に書いて路上生活…コロナで仕事がない41歳の叫び

新型コロナ感染よりも風邪やインフルが怖いですね

コロナ貧困の絶望

今年1月から路上生活の小川さん。家族とは10年近く連絡をとっておらず「今の苦しい状況も伝えてはいない」という

 今では一日1回食事ができればいいほうだという。空腹に加え、人の多いターミナル駅周辺で過ごすことで否応なく感染リスクにさらされるように思えるが、何らかの感染対策はしているのか? 「2時間おきに必ず手洗い、うがいをします。今はこの身一つが資本なので、コロナよりもむしろインフルエンザや普通の風邪のほうが怖いですし。コロナの最新情報は図書館の新聞でチェックしています。ただ、図書館も休館になったときはそれもできなくなりました」  しかし、諦めずに求職活動をしていたところ、なんとか働けそうな口が見つかったという。 「こんな時節だからか、看護助手職でいい返事をいただけた病院があります。ただ、身分証明のために運転免許証が必要なのですが、有効期限が切れていて。1か月以内なら猶予期間内で更新も間に合うんですけど、食べられるかどうかの毎日で、とてもそのお金を用意できずにいます」 「助けて下さい」と書いた紙を持って駅前に出たのは、その免許証更新代を工面するためだった。 「ここ最近は『これでダメならもう死のうか』と思ったりします。そういうことを考える時間だけはいくらでもありますから」 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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