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朝ドラ『エール』に出演する注目女優たち。元AKBの1期生も…

 昭和の名作曲家・古関裕而とその妻・金子をモデルに夫婦二人三脚で悲喜こもごもの人生を歩んでいく姿を描くNHK連続テレビ小説『エール』(NHK総合で毎週月~金・午前8時00分~8時15分ほか)の東京編が好調だ。この東京編では多くの新キャラクターが登場している。中でもプロの作曲家として歩み出した裕一(窪田正孝)が最初に悪戦苦闘する舞台となる“コロンブスレコード”のディレクター・廿日市誉(古田新太)の存在がインパクト大だが、実は女性キャラも見逃せない面々が続々といる。
NHK連続テレビ小説『エール』

画像:NHK連続テレビ小説『エール』公式サイト

そこで今回は東京編から登場した女性キャラクターの中からぜひ注目してほしいキャラとそれを演じる女優5人をピックアップ。解説していきたい。

“恵劇場”は必見 梶取恵(仲里依紗)

 裕一と音(二階堂ふみ)が住む家の裏で夫の保(野間口徹)とともに喫茶バンブーを営んでいる。裕一たちとの会話の中でしばしば自分自身の過去の経歴を語るのだが、それが夫も知らないことばかりで本当なのかウソなのかも不明という謎多き女性だ。  演じる仲里依紗はつい先日放送された『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系・毎週日曜22時30分~)の第4話で夫を殺してその死体を解体する狂気の妻を演じて反響を呼んだように“怖いオンナ”の役がハマる女優としてのイメージが定着している。だが、本作ではコメディエンヌとしての存在感を存分に発揮。その代表例が、前述した自分の世界に入り込み、自分の過去について語り出す“恵劇場”だ。裕一と音の夫婦関係が悪くなったり、裕一の曲作りがうまくいかず、閉塞感が流れる状況になったときにこの恵劇場が始まることで、ドラマの一服の休憩場所となり、観るものをホッとさせてくれている。  今後も展開されるであろう恵劇場だが、実は語られたことの真偽がいずれ明らかになるハズ。全部が全部ウソとも思えないので、そのネタバラシは要チェックだろう。

元AKB48が演じる秘書 杉山あかね(加弥乃)

 裕一が専属契約しているコロンブスレコードの秘書。音楽について高い見識を備えていて、廿日市の良きアドバイザーとなっている。演じる加弥乃は実はわずか2歳で芸能界入りしているキャリア24年の持ち主。子役時代は“増山加弥乃”という芸名で、小6だった11歳の’05年の秋にはAKB48のオープニングメンバーオーディションに合格している。つまりは前田敦子や高橋みなみ、小嶋陽菜といった神7メンバーと同じ第1期生で、当時、最年少メンバーであった。AKB48としての活動期間はわずか2年で一時、芸能活動を休止していたことも。
 復帰後に芸名を現在の加弥乃にして、数々のドラマ、映画、舞台に出演している“変わり種の経歴を持つ”女優である。そして本作では26歳で芸能キャリア24年という“若き熟練者”ぶりを発揮している。このあかねという役は上司に自分の意見を求められれば、ズバッと言うときもあるが,よく観ると、昭和初期の女性らしく基本的には上司の一歩後ろに立っているのだ。その“押し”と“引き”のさじ加減が絶妙なので、要チェックしてほしい。

音のライバル…夏目千鶴子(小南満佑子)

 音が通う東京帝国音楽学校の声楽科の生徒。音の良きライバルといえば聞こえはいいが、ソロリサイタルを開催するほどの実力の持ち主で、音にその実力差を見せつけている。演じる小南満佑子は実はこれが初映像作品。劇中で見事な歌声を披露していることからも分かるように、’15年にデビューして以降の活躍の主戦場はミュージカルだった。ちなみに’15年にはアメリカ屈指の名門音楽大学であるジュリアード音楽院声楽オーディションで最優秀賞を受賞するなど、数々の声楽コンクールで入賞を果たしている、かなりの実力派なのだ。
 今回はその圧巻の歌唱力で脚光を浴びることとなったが、音に対する立ち振る舞いも、敵に塩を送る場面があったように、潔いまでのライバルを熱演している。二人が競ったオーディションの最終選考辛くも音が勝ったが、今後もライバル関係は続きそうだ。
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『あな番』女優が見せる演技は必見
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