不倫を「純愛」と言い切るカップルの心理…家族は?
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
僕は恋愛カウンセラーとして、毎月100件以上の恋愛相談を受けていますが、その3割ほどが不倫についてのご相談です。そしてダブル不倫カップルのご相談も多いです。
ダブル不倫は大きくわけて次の3パターンあります。
【1】双方が離婚を前提とし、不倫相手との再婚を目指す交際
【2】双方とも離婚せずに、“婚外恋愛”として愛を育む交際
【3】双方とも離婚せずに、“割り切った遊び”としての交際
不倫を許す・許さないという議論はおいておいて、一般的な価値観として【1】を「純愛」と呼ぶ不倫カップルの心理状態は、理解してもらいやすいと思います。今の家族を犠牲にしてでも、「純愛」を貫こうとしているわけですからね。そして、【3】のように割り切っている不倫カップルは、そもそも「純愛」を口にすることはありません。
ここで考察したいのは【2】のダブル不倫カップルの心理状態です。
離婚を選択肢に入れないことについて非難するつもりはありませんが、自分の夫・妻を裏切り続けていることは事実であり、世間一般的に「純愛」と言っても理解を得られにくい交際スタンスですよね。
さて、【2】のケースの場合、以下のような理由があるようです。
●子どもの気持ちを最優先に考え、成人するまで両親のもとで育ててあげたいから
●(女性の場合)幼い子どもがおり、離婚後に経済的な苦労を子どもにさせたくないから
●夫・妻への恋愛感情はすでになくなっているが、家族愛はあるため一緒にいてあげたいから
●夫・妻への恋愛感情はすでになくなっているが、離婚を切り出すと夫・妻が精神的に不安定になりそうで心配だから
この4つに共通していることは、家族(子ども・夫・妻)のためということ。不倫相手との「純愛」は本物だけれど、現在の家族のことを考えれば「離婚はできない」という結論に至るようですね。
子どもを口実にして経済的に豊かな生活をキープしたいだけだろうといった批判や、家族愛を理由に世間体を保とうとしているだけだろうといった批判も出て来るかもしれませんが、「純愛」と「家族」を簡単に天秤にかけられるものでもないのでしょう。
不倫は“倫理に反する行為”ではありますが、言うまでもなく犯罪行為ではありません。ですから、僕は不倫すること自体は否定しませんし、ご相談を受けた場合、基本的にその相談者の方を応援するスタンスを取っています。もちろん、自分の夫・妻への裏切り行為であること、相手の家庭を崩壊させる可能性があること、相手の夫・妻から慰謝料請求されるリスクがあることなどを、相談者の方には自覚していただいたうえで相談に乗っています。
さて、ここまでは僕の不倫の相談に対するスタンスですが、不倫の相談をされる方はご自身の不倫愛を「純愛」と語る方も少なくありません。そこで今回は、不倫を「純愛」と語るダブル不倫カップルの心理を考察していきたいと思います。
ダブル不倫の3パターン、「純愛」と理解されにくいのは?
共通点は「子どものため」、「夫・妻のため」という理由
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恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
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