恋愛・結婚

不倫を「純愛」と言い切るカップルの心理…家族は?

そもそも“純愛の定義”なんてないんだから否定もできない

 なかには「自分は離婚してもいいと思っているけど、相手(不倫相手)が家庭の事情で離婚できないから、自分だけ離婚という選択肢はない」という方もいます。この場合、相手の家族が離婚できない理由になっているわけです。「純愛」と言うなら自分だけでも離婚するべきという意見もあるでしょうが、不倫相手が離婚してくれないのに、自分だけ離婚するというのは不毛感が拭えないのだろうなとも思います。  まとめますと、離婚することだけが「純愛」を貫く体現方法ではないし、離婚しないからといって“愛の純度”が薄いことにはならないという論法なんでしょう。それを欺瞞だろうとか大義名分にすぎないだとか批判する人もいるでしょうが、そもそも価値観なんて人それぞれ違いますし、“純愛の定義”が決まっているわけでもありませんからね。  ――余談ですが、僕の知人の30代既婚男性が、奥さん以外の3人の女性と同時進行で不倫していて、そのうちの2人に対して「純愛」だとのたまっていたのを見たときは、さすがに解せませんでした。でも前述したとおり“純愛の定義”なんてものはないので、奥さんを裏切っていようが「純愛」相手が2人いようが、極論で言うと誰も彼の「純愛」を否定することはできないんですよね…。<文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ