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<純烈物語>メンバーの誕生日を祝うときも…… 東京お台場 大江戸温泉物語の距離感<第56回>

純烈大江戸元旦

紅白歌合戦出場を終えて凱旋ライブを行った元旦の午前4時すぎ。紅白出場を祝すサプライズを行った東京お台場 大江戸温泉物語のスタッフ

<第56回>メンバーの誕生日を祝う時の練り込みっぷり。純烈と東京お台場 大江戸温泉物語の距離感

 2020年元日、2度目の紅白歌合戦出場を終えた純烈は渋谷のNHKホールから東京お台場 大江戸温泉物語に移動し、凱旋ライブをおこなった。言うまでもなく、会場スタッフにとってもその日は長丁場となる。  大晦日は朝から純烈のファンと思わしき人たちが徐々に集まり、中村座を休憩所に当て大画面で紅白の模様を流した。そのまま主役の到着を待って、朝方にかけてのステージ(撮影会含む)へと突入していった。  朝までコースとなるのは確実にもかかわらず、純烈から打診された時は「どうぞやってください」と二つ返事。ある程度のスケジュールはもらっていたが、じっさいのところ何時に着いて、ライブ後の撮影会を含めると正確な終了時間はわからない。  それでも「何時ぐらいになるかねえ」などと言いながら、スタッフの皆さんは純烈を待った。そんな凱旋ライブも締めに入ったところで、景気のいいクラッカーが打ち鳴らされた。  これは、東京お台場 大江戸温泉物語側が用意したサプライズ。2度目の紅白出場を祝う意をこめてステージに登場したのが、同スタッフの榎本康太さんだった。 「最初はメンバーの誕生日を祝うことから始まったんです。お客様がどんどん増えていく中で何かコラボレイトできればと、CDを購入いただいた方にノベルティをプレゼントするところから関係性を築きつつ、2019年6月のリーダーの誕生日からサプライズをやろうと、ステージでケーキを渡しました。その役を、今はファンの皆さんと一番近いところにいる彼がやっています」(企画販促マネジャー・平澤誠さん)  コアな純子の皆さんに「エノモっちゃん」と呼ばれ親しまれる榎本さんは、東京お台場 大江戸温泉物語におけるイベントで照明を担当している。照明のオペレーションは未経験だったが、ライブへ携わるようになって一つずつ学んで身につけていった。もともと音楽好きで吹奏楽をやっていたことから、音を聞き分ける耳がこの仕事で役立っているという。 「純烈さんの曲は全部聴いた上で、この曲であればどういう世界観なのかを考えながら照明を決めています。そういうのも音楽が好きだからできているんだと思っています」  東京お台場 大江戸温泉物語における最初のライブのみ、ラウンド中のメンバーをスポットライトで追った。確かにそうした方が幻想的に映る。  だが、ライブ後にマダムから「明かりの色がねえ……」と言われた。写真を撮る側に言わせると、スポットを当てると角度によって顔半分が写っていないような絵になってしまう。  それを踏まえ、よりいい写真を撮ってもらうべく次からは中村座の地明かりをつけるようにした。また、ステージ後方に貼られた“純烈”の巨大文字によるバックドロップも、箕面温泉スパーガーデンでやっていると自分たちで製作し、2回目のライブから使用し続けている。
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マネジャーの母校の校歌まで覚えて歌う
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