日産復活のカギは電気自動車じゃない!じゃあ何なの?
永福:ほかだと、EV(電気自動車)のリーフは完全にテスラに周回遅れにされたし、新型EVのアリアもどうかな……。
担当K:今のままではテスラにはかなわないでしょう。だって日産のEVは、バッテリーの寿命がテスラに比べて短いから。
職人:えっ!? リーフはEV販売台数世界一じゃないんですか?
永福:もうテスラの4分の1くらいになっちゃってるよ!
職人:いつのまに……。
永福:となると、やっぱりeパワーなんだよ!
担当K:eパワーは、あの強力な回生ブレーキがイヤなんですけど……。
永福:それがウリじゃないか! ブレーキ踏まなくても、アクセルだけで街中をほぼ走れるっていうワンペダルドライブが!!
担当K:運転者はともかく、助手席や後席に乗ってると、減速のたびにイラッとするんですよね……。
永福:いや、あれは一般ドライバーにもウケまくったし、運転してて楽しい。カーマニアにも刺さる部分はある! ただ、従来のノートやセレナのeパワーは、アクセルを深く踏み込んだとき、発電機の役割のエンジンがブイーンって唸って、それがアクセルとシンクロしないのがイマイチだったよね。
担当K:そうなんですよ。モーターで走っているときは静かで快適なのに、発電時のエンジン音がウザくて。
担当K:これで失地回復できます?
永福:いや、キックスeパワーは、日本とタイでしか売らないんだ……。
担当K:ええ~~っ! どうして!?
永福:だって欧米では、ハイブリッドはお呼びじゃないもん。でも中国では来年からハイブリッド優遇税制が始まるから、可能性はあるかも。
担当K:そこに賭けますか……。
職人:シルビアはいつ復活するんですかねえ……。
永福:永久にないよ!
【結論!】
経済紙は相変わらず日産の将来はEVにかかっているという論調だが、もうムリじゃないか? 個人的にはeパワーしかないと思っております! キックスは国内で販売好調! この勢いが海外にも広がるとイイネ!1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
永福:でもキックスのeパワーは、それを感じないでしょ?
担当K:あっ、そう言えば!
永福:エンジン回転を低く抑えてるし、遮音もすごくよくなったから、ほとんどEVみたいな感覚でスーッっと走れるようになった。
担当K:確かに! ほかの車種のeパワーよりも快適でした。
永福:日産は、自動運転につながるプロパイロットの技術も高い。それも搭載しているキックスは、総合的に見て、かなりいいクルマだよ。
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