エンタメ

『ドキュメンタル』最新作にてゴジラ松井級のチャンス砲が炸裂!?

30年に及ぶふたりの因縁と秘話

――もともとはNSC8期の同期生というおふたりですが、最初に会ったときのことは覚えてますか? せいじ:当時、コイツはまだ中3で「お前、まだ中学生なんかいっ!」ってなったのを覚えてます。 チャンス:そこからせいじさんは気さくに喋ってくれはって、家にも泊めてくれて。行くとエロ本がいっぱいあったんで、せいじさんが寝ている隙にずーっと読んでたんですよ。そしたらせいじさんがパッと起きてこっちを見るなり、「お前、その執念忘れるなよ!」って叫んで、また寝はりまして。僕は「芸も何もすべては執念ってことか!」と理解して、あのときの言葉を座右の銘にさせてもらってるんですよ。 せいじ:大げさやな(笑)。当時、科学でもカルチャーでも「すべての原動力はエロや」と言ったオッサンがいて、それのマネをしただけや! ――さて、チャンスさんは酒癖の悪さでも有名なのですが。 せいじ:そう。これがもう本当にムチャクチャで……。 チャンス:新宿西口のロータリーでひとりで飲んでたら、ベロベロになってしまって。そこに現れた頭ボッサボサの60歳ぐらいのケンちゃんいう人と意気投合して飲んでたら、そのままふたり寝てもうて。パッと起きたら、ロングヘアのケンちゃんが丸坊主になってたんです。理由を聞くと「年1回ボランティアの人が来て、切ってくれんねん」って。それで「そりゃよかったなー。帰るわー」と家に帰って鏡見たら、僕も丸坊主にされてて(笑)。 せいじ:異常でしょ? あとベロッベロのまま「タクシー乗る」言うてタクシー乗り場で並んでたら、一緒に並んでた知らんオッサンとカラオケボックスに行ったらしいんですよ。それでXJAPANの歌を歌って「紅だあっ!!」って叫んだ瞬間、シラフに戻ったらしいんです。叫んだ直後にスッと「……おたく、誰ですか?」ってそのオッサンに(笑)。 チャンス:「あなたが誘っておいて、『誰ですか?』はないでしょう!」って怒られました(笑)。 せいじ:でもね、芸でいえばコイツは30年間まったくブレてない。あの長嶋茂雄監督に「そんな持ち方するな」と言われても、ずっとバットの握りを変えなかったゴジラ松井とコイツは、ちょっとかぶるんですよ。 チャンス:いや、めっそうもない。せいじさんの居酒屋でバイトさせてもらった縁で『チハラトーク』にも出られ、そこからまたジュニアさん経由で『すべらない話』のオーディションまでつながって。だから僕の恩人である千原兄弟と同じ戦場で戦えた『ドキュメンタル』はほんま感慨深かったです。 せいじ:でも、コイツはほんまに罪つくりな男ですよ。この男が売れたことで地下芸人たちがもうやめられへん。 チャンス:確かに、みんな急に新ネタを作りだしましたね。今度久々に『挙動不審寄席』というライブを配信予定で。ヘブリスギョン岩月さん、インタレスティングたけしさんだけでなく、今回7年ぶりに金魚飲み太郎さんが復活するんですけど。 せいじ:誰やねん! ……でも、そんな怪しげなライブが今やさんまさんにも注目されていますからね。ほんま、積み重ねなんやなぁと思いますよ。

『ドキュメンタル8』の見どころとは?

カルチャーフェス3シーズンぶりの参戦となる千原ジュニア。番組初となる兄弟参戦は、勝敗の行方にどう影響する!? 他にも庄司智春(品川庄司)、河本準一(次長課長)、藤田憲右(トータルテンボス)らが初参加。今回は下ネタ禁止など複数のルール変更も。8作目にしてさらなる進化を見せる『ドキュメンタル』最新作を見逃すな! カルチャーフェス【千原せいじ】 ’70年生まれ、弟・ジュニアとともに千原兄弟を結成。ジュニアから「残念な兄」と評されるもバラエティ番組でアフリカ全土を回るなど、ガサツを超越した人間力で活躍中。 【チャンス大城】 ’75年生まれ、吉本興業、大川興行、フリーを経て現在は吉本に再所属。心臓やすべての臓器が左右反転している「全臓器反転症」という特異体質を持つ、奇跡の地下芸人。 <取材・文/村橋ゴロー 撮影/金子シェリー> ※週刊SPA!8月25日発売号より
1
2
週刊SPA!9/1号(8/25発売)

表紙の人/ 亀梨和也

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事