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すでに生産中止のお宝!八神純子のトレードマーク「白いピアノ」の秘密

―[クリスのお宝箱]―
八神純子編 Part1 アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚以上。さらに雑誌やポスター、グッズ、珍品なども所有し(現在も収集中)、アーティストからも認められるほどの大の音楽ファンのクリス松村が、MCを務める『ミュージック・モア』で秘蔵のコレクションからとっておきの1枚を披露!  今回の『ミュージック・モア』のゲストは、八神純子さん(※)です。  オープニングに、デビュー曲の『思い出は美しすぎて』を披露していただいたんですが、そのお姿を見て、私、大感動してしまいました。
八神純子

八神純子さんといえば……

 八神純子さんといえば、ヤマハの白いピアノがトレードマーク! いまも、そのピアノが現役なんです!  目の前にドーン!と「YAMAHA」、サイドに「JUNKO YAGAMI」の文字が……。  数々の歌番組やコンサートのステージで、数々のヒット曲をこの白いピアノで弾き語りする八神純子さんを見てきました。  このピアノは、70年代末~80年代前半のポップスを演奏する際に、欠かせないヤマハのCPシリーズです。  八神純子さんをはじめ、原田真二さんも『ザ・ベストテン』に出演していたとき、このピアノが必ず登場していました。
八神純子

八神純子さんの代名詞とも言えるYAMAHAの白いピアノ(ヤマハCP-70)

お宝“白いピアノ”は2つに分けて持ち運びができる!?

 八神純子さんは、2週にわたってお送りするので、「クリスのお宝箱」は、次回くわしくご紹介するとして、今回はまさにお宝! 八神純子さんの白いピアノについて語っちゃいます。  ピアノを弾く方にとっては、できればグランドピアノで演奏したい、でもグランドピアノのサイズは2mを超えるし、重さも300kg~400㎏以上。こんな巨大なピアノを、ライブ会場に持ち運ぶのも大変だし、お金も時間もかかります。
八神純子

ギター、シンセサイザー、ドラム、そして八神純子さんの4人編成でスタジオライブを披露

 そんななか、1976年に登場したステージピアノがヤマハ「CP-70」です。  電子ピアノなのですが、最大の特徴は、グランドピアノと同じようにハンマーで弦を叩いて音を鳴らし、専用のピックアップで拾って出力する方式です。  つまり、音を出す心臓部分がグランドピアノと同じなので、いままでの電子ピアノと比べると、とても音がいいわけです。  もう1つ大きな特長があります!  写真をよく見るとわかると思いますが、鍵盤部分と弦の部分が2つに分かれるんです。全体の重量は100kgを超えますが、ボディーがケースを兼ねているので、分割すると、とても運搬しやすい構造になっているんです。

生産中止になっても、こだわりの音を弾き続けていたい!

 グランドピアノよりも、その音色は、ポップス、 ロック、ジャズ、フュージョンになじみやすく、80年代の音楽シーンを象徴する音色の1つとなっています。  多くのミュージシャンに愛されたヤマハのCPシリーズも、90年代以降、さらに軽量で、取り扱いが便利な電子ピアノやシンセサイザーが普及したことで、ステージピアノの主流から外れ、生産終了となりました。  それでも八神純子さんは、デビュー当時から自分の“相棒”を手放さず、弾き続けているんですから、これぞ、お宝ですね!
八神純子

『思い出は美しすぎて』の間奏でサンバホイッスルを吹く八神純子さん。懐かしい音色が広がりました

 今回のスタジオライブは、八神純子さんのデビュー曲『思い出は美しすぎて』と、最新シングル「Here We Go!」を披露していただきます。9月27日放送の番組を、どうぞ、お楽しみに! (※)八神純子(やがみじゅんこ)。愛知県生まれ。透明感のあるハイトーンボイスで、聴く人を魅了するシンガーソングライター。1978年、シングル『思い出は美しすぎて』でデビュー。同年に発売した3rdシングル『みずいろの雨』が大ヒットし、一躍スターダムへ。その後、『ポーラー・スター』『パープル・タウン』などのヒット曲を連発。1986年からは生活の拠点を米国に移す。2011年から日本公演を行い、本格的に活動再開。2018年デビュー40周年を迎えた
タレント、音“楽”家(おんらくか)。 邦楽、洋楽問わず、音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、構成、音楽解説なども手掛ける。TOKYO MX『ミュージック・モア』(毎月第1・第5土曜日午前11時30分放送)ではレギュラーMCを務める。
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