更新日:2022年11月18日 20:46
スポーツ

期待外れのドラフト1位選手たち、セリーグ編。鈴木誠也の上を行った右の高卒大砲は今?

中日ドラゴンズ 目立った失敗がない中での唯一の大失敗は?

 現在Aクラス争いを続ける中日は、この10年間のドラ1はかなり成功の部類が続いている。ただ、そんななかで唯一の大失敗を挙げるとしたら、14年の社会人右腕・野村亮介に尽きる。実はこの年の中日は現在、リーグNo.1ストッパーの山崎康晃(横浜DeNA)を指名するとみられていた。それがフタを開ければまさかの野村単独指名である。  かなりの期待も、当の野村はプロ1年目の15年に3試合登板しただけ。16・17年は1軍登板なく、わずか3年で戦力外通告を受けている。勝ち負けつかず、防御率10.13というのがその最終成績だ。
鈴木将太

画像:中日ドラゴンズ公式WEBサイト

 この野村に続くとしたら、13年の高卒右腕・鈴木翔太だろう。昨年までの5年間で最多登板が17年の15試合。この年は5勝5敗だったが、それ以外の年を合わせると計9試合の登板で勝ち負けつかず。昨年は1軍での登板すらなかった。今年も10月18日現在までに1軍登板はなく、かなり苦しい状況に追い込まれている。

横浜DeNAベイスターズ 近年は大卒投手の成功が続くも……

 近年のドラフトで横浜DeNAは独自路線を貫くことが多い。それでも14年の山崎康晃から5年連続で大卒投手を獲得し、成功している。だが、それ以前は失敗例がチラホラと。10年は早稲田大から社会人に進んだ右腕・須田幸太を指名するも、18年に退団してしまう。計166試合に登板し、16勝19敗、防御率4.81とあまり振るわなかった。  これはまだマシなほうで、11年の高卒右腕・北方悠誠と13年の社会人右腕・柿田裕太は完全なる期待外れ。北方は14年に、そして柿田は17年に戦力外通告されているが、ともに1軍での登板すらなかったのである。
次のページ
鈴木誠也の上を行った右の高卒大砲は?
1
2
3
おすすめ記事