スポーツ

ハンカチ王子だけじゃない。期待外れのドラフト1位たち、パリーグ編

北海道日本ハムファイターズ 嗚呼! ハンカチ王子

ハンカチ王子

画像:日本ハムファイターズ公式サイト

 一部報道で来季も栗山英樹監督に続投要請へと報じられた北海道日本ハム。この10年のドラ1で最大級に期待を裏切ったのは、なんといっても“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹以外にない。甲子園、そして神宮の杜を沸かせた右腕もキャリアハイはプロ1年目の6勝6敗、防御率2.69というから哀しさだけしかない。結果、19年までの通算成績は15勝26敗、防御率4.34とかつての栄光を知るものとしては寂しいかぎり。今季いまだに1軍登板はなく、つい最近の2軍の試合では2/3回で5失点KOを食らう始末だ。いよいよその進退窮まったか。  斎藤ほどではないが、15年の大卒左腕・上原健太も苦戦している。昨年までの4年間で6勝8敗、防御率は4.94と即戦力のドラ1投手としては?マークをつけざるを得ないだろう。今季も6試合に登板したものの、1勝3敗、防御率3,73の数字を残して10月19日に2軍落ちしている。今季中の巻き返しは難しそうだ。

オリックス・バファローズ 目立ったハズレは見当たらないが……

 現在リーグダントツの最下位に沈むオリックス。投では山岡泰輔、打では吉田正尚という大当たりがいるものの、大外れはいないという印象。逆にハズレはというと、12年の大卒左腕・松葉貴大か。16年のプロ4年目までは22勝22敗と五分の星だったが、それ以降は5勝17敗。特に17年には12敗を喫し、防御率も4.46と低迷した。昨年は5試合に登板したものの、0勝4敗と白星がなく、シーズン途中で中日ドラゴンズへとトレードされている。だが、その中日で今季は先発として復活しつつあるので来季は期待が持てそうだ。
 もう1人挙げるとしたら14年のドラ1左腕・山崎福也。昨年までの5年間で10勝17敗で防御率4.28は正直、ドラ1としてはかなり微妙だ。今季は10月26日現在で13試合に登板し、4勝5敗の防御率4.90と踏ん張ってはいるが。  実はこの2人もそこそこは活躍しているのである。というか、そこそこが多い。だからこそ、逆にここ数年、Bクラス争いの常連となっているのかもしれない。  今年の1位指名選手は近い将来、果たして期待通りにチームの主力になるのだろうか。いや、なってくれると願っている。<文/上杉純也>
1
2
3
おすすめ記事