トランプ氏が猛追?「反差別より治安」を願う“隠れトランプ”が掘り起こされた皮肉
バイデン候補は、失言癖でBLM支持者をまとめきれていない
その1年前の2019年8月には、ヒスパニック系有権者が多く集まったアイオワ州の集会で「貧しい家の子供たちも白人の子供たちのように輝いていて、才能を持っている」と話し、「白人至上主義者のような発言だ」と批判を浴びていた。繰り返される失言に、民主党も頭を抱えている。 唯一の希望は分断を埋めるべく、副大統領候補に指名したカラマ・ハリスだ。ハリスは父がジャマイカ、母はインド出身の移民2世で、「黒人社会のアイデンティティを持って育った」と言っている。大学は黒人のエリート大学として有名なハワード大学である。バイデンがBLM運動に関して積極的に発言しないなか、ハリスは初の会見で「黒人の命は大切。希望を持ってチャンスを掴みましょう。私を信じて」とBLM運動への支持を表明した。バイデンはともかく、ハリスは支持するという有権者も多いだろう。
「とにかく治安を守って」という人が“隠れトランプ”に
明治大学卒業後に松下政経塾に入塾。プリンストン大学、ジョージ・ワシントン大学で客員研究員を務めた。’11~’14年まではアメリカの大手保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」でアジア人初の上級研究員として活躍。’16年から東洋大学グローバル・イノベーション学科研究センターで客員研究員、’17年から同大学教授に。’16年に出版した『崩壊するアメリカ』でトランプ政権の誕生を予想するなど、アメリカ政治に関する著書多数。近著に『隠れトランプのアメリカ』
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『隠れトランプのアメリカ』 コロナ感染から奇跡のカムバックでトランプが勝つ!? |
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