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“坂本勇人”だけじゃない…読売巨人軍、育成ドラフトの注目選手たち

二塁送球タイム1.7秒台を誇る強肩捕手 喜多隆介(京都先端科学大)・捕手 育成2位

 身長180センチ、体重83キロの右投げ右打ち。二塁送球タイムはなんと驚異の1.7秒台を誇る強肩捕手である。ただ、それ以上に注目したいのは出身大学で、地元の人間以外には正直、初耳という人がかなりいるのでは。京都先端科学大は京滋大学野球連盟に所属している。大学時代の喜多は3年時の春から正捕手となり、4年時秋には10試合に出場して36打数14安打で打率3割8分9厘、2本塁打、8打点をマークして見事、ベストナインに輝いた。  打者としては隙なくタイミングをはかるのが上手く、左右に打ち分ける好打者タイプ。捕手としては前述した通り、強肩が持ち味だ。中学時代まではサイドハンドの投手として活躍したせいか、捕手では珍しいスリークォーター気味の腕の振りからの素早いスローイングが特徴的。やや低い角度だが、捕ってからが速く、柔らかいため、安定した送球ぶりを誇っている。全体的にボディバランスの良いディフェンス型捕手として将来性大だ。

身長2メートルの大型左腕 阿部剣友(札幌大谷)・投手 育成8位 

 育成の下位からは投手を2人紹介しよう。まずは身長2メートル、体重100キロの長身高校生左腕だ。スリークォーターのフォームからの角度ある直球が持ち味で、最速は142キロ。常時でも120キロ台後半から130キロ台前半をマークし、そこにスライダー、フォークなどを交えた投球で打者を打ち取る。甲子園出場経験もあり、2019年の春の選抜では2回戦の明豊(大分)戦では先発投手を務めた。3回0/3を投げ、被安打2、1奪三振、1失点で残念ながら敗戦投手となっている。  とにかく規格外の体格で、2メートルの長身から繰り出される球は他の類いを見ない角度。変化球のキレも抜群だ。しいていえば大型投手にありがちな制球力のバラツキがやや残る点か。それでも大化けする可能性は高い。
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理工系出身の異色右腕も
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